スーツを着たら似合いそうな背中。

それが貴方の第一印象。それ以上でもそれ以下でもなく。
何度かお店に行っていても、美味しいご飯とお酒を出してくれる居心地のよい場所としか思っていなかった。

いつのまにか常連客という枠の中に入り、お店を出てタクシー乗り場まで送ってくれるようになった。
短い距離がいつの頃からか遠回りをするようになり、いろんな話をするようになった。
お店に行った翌日には、短いけど電話で話をするようにもなった。
だけど、好かれているなんて思ってもいなかったし、ジブンも恋愛感情なんて抱いていないままだった。

今から2年ぐらい前。
いつものようにお店から帰るときに手を繋いだ。そのときは酔っていたから、転ばないようにと気を使ってくれているのだと思っていた。
今にして思えば、ドンくさいことこの上ない。

繋いだ手は、腰にまわる手と変わり、やっと好かれているコトに気がついた。
好きになっていいのだろうか。もし、ダメになってしまったら、この居心地のいいお店に来れなくなってしまうし...と考えながらも、貴方に惹かれていった。

ゆっくりと時間をかけながら貴方と恋愛感情を築き、一般的に言う彼女という立場になった。


多忙な貴方と全く時間があわず、逢わなくなり不安になってしまうこともある。
今度の休みには一緒にいれるかなと期待はするけど、シゴトに振り回される貴方に途方にくれるコトもある。

それでも貴方が好きだと思うのは愚かなコトなのだろうか...。




来週、貴方の誕生日ですね。
有休をとりました。だから、前日お店に行きます。
日付が変わるときにお祝いをしたいのです。
忘れないようにと2週間前にプレゼントを買いました。
貴方は気に入ってくれるでしょうか?