ccは東京生まれ
小学校の途中から東北育ち


上京して間もなき頃

当時よく、杉並の叔父の家に遊びに行き、
お夕飯とお風呂を頂いて

近くのバス停から
最寄りの私鉄駅に出て帰宅

利用していたバスの行き先は
利用路線の途中駅ではあったけれど

慣れていないのと
夜間なので 冒険せず、遠回りになる乗換を選んだ

ある夜
いつものように路線バスに乗ると
乗客はccひとり

後方の席にチョコンと座り
窓の外を眺めていると

「お嬢さん」
「お嬢さん」


アタシ?

「どこまで行くの」

運転士さんが間違いなくワタシに声をかけていた

「えっと…◯◯駅までです」

「遊びに行くの?」

「うちに帰ります!」

「家はどこ?」

「(え!)・・・◯◯です…」

「は?このバスの終着の先じゃない。なんで◯◯駅で降りるの?」

「(終着)駅の辺りはよくわからないので、、」

「大丈夫だよ、電車賃が無駄になるから乗っていきなさい」

「はー…ハイ」

それからいくつか
質問に答えるかたちで会話は続き
終着につくと、

「まっすぐ行くと駅だから」

と教わり、お礼を言って下車した



翌日、職場の先輩にこの話をすると
危ない!
怖い!
と注意された(・д・`;)



それ移行、何度かその路線を利用したけれど、くだんの運転士さんには、たぶん遭遇していない




昨日、文集オンラインの記事
↓↓↓

なぜタクシー運転手は女性にだけタメ口で態度が横柄なのか #タクシー #クレーム https://bunshun.jp/articles/-/38572



を読んで、いにしえの記憶が戻った(笑)

ワタシのエピソードは嫌な記憶ではないけれど
うけとめ方によっては恐怖から
速攻で下車する女性もいるだろう

あの時、バスの運転士さんに

「お嬢ちゃん、上京したばっかりって感じがするもんなぁ笑」

と言われたのよね
だから
親ごころのような温もりがあったの


行き交う車のライト
クラクション
街の灯り
猛スピードで走り抜ける自転車


石橋を叩き割るくらい
慎重だったあの頃



今はよく
道を尋ねられるccでありんす







パラシュートみたいにひらく
手のひらが頭を撫でてゆく、
ただ一度
千原 こはぎ