重ねたからだ

重ならない部分が
ひんやりと冷たい


わたしの上で
寝息をたてるあなたの


いのちの重さのぶんだけ
身動きがとれない



それぞれの体温が
ゆずりあい同化して


主張し合わない
やすらぎにたどり着く



遠くで鳴く警笛に
針の見えない時計を見つめ


薄いケットをたぐりよせ
痩せたあなたの肩を包む



ねえ…

そんなに 無防備に
わたしにあずけてしまって良いの



ゆっくりと
顎の向きをかえて


シーツに吸わせる
ひとすじの涙



重ねたからだ


愛の重さは
量らないでおこう


by cc



信じることは
なんて苦しいのだろう


期待と焦燥の間を
何度も行き来して

結局は 自分が
視点を変えるしかないのだ



歩み寄ることと
我慢することは
同じなの?


自分に誠意がないのに
相手に誠意を求められるだろうか


嘘をついて
軽蔑されるくらいなら


ばれるような脆弱な嘘は

はじめから


つかないほうがいい




また君を不機嫌にした言葉とは
いつも裏側ばかり伝わる
千原 こはぎ