テーブルの上にいい香りのする
モクセイ草を立てて
最後の赤いアスターを
こちらへ運びましょう
そして再び愛を語りましょう
かつての五月のように

私に手を差し出して
ひそかに手を握らせてください
もし人が見ていても構わない
あなたの愛らしい眼差しを
私に送ってください
かつての五月のように

お墓には みな いいにおいの
花がいっぱい
一年に一度の死者が自由になる日だ
私の心にきて
あなたを再び手に入れたい
かつての五月のように


Allerseelen(万霊節)

― R.シュトラウス



若いころ 勤めていた会社の上司は
某新聞のコラムをコピーし
度々 私のデスクに置いた

おそらく私の文芸臭を嗅ぎとったのだろう(笑)

文庫本が置かれた時もあるが ジャンルが合わず 困ったことも💧

ある時『北の国から』のドラマスペシャルを観た後に
「純と蛍の両親はなぜ離婚したのですか?」と尋ねたら 喜んで 北の国から全巻を貸してくださった

シュトラウスの詩は
頂いたコピーをどこかに挟んだまま行方知れず(汗)
Webブラウジングの仕方が悪いのか長年ヒットしなかったのに、先日 突如 見つけた😅

亡き妻(恋人)への追憶

人生は、出会いと別れを絶え間なく繰り返すけれど、晩年は別れが圧倒的に増えるのだろう

老いるとは、大切な人を失っていく過程なのかもしれない


先日 姉と都内を歩いたとき
姉は 熟年カップルの仲の良さに目を留めた
「みんな仲良しだねぇ…」

手を繋いだり
腕に手をかけたり
睦まじい姿を微笑ましく眺め

両親…自分たちもまた
そういうものと無縁の人生を

すこし淋しく思う