あんの、ワガママ姫め。

いつものように季節の変わり目に聞いた見舞いの品のリクエストが「菜の花が一面に広がってる景色」だなんて。

戸惑いのあまり言葉が出せず、ただ口をぱくぱくさせてしまうオレの前で、姫はきっとその景色を思い浮かべていたんだろう。
うっとりと目を閉じて、そんな風に微笑まれたら。
そりゃあもう、叶えてやりたいじゃないか。

…単純だな、オレ。


とは言ったものの。
そんなたくさんの菜の花なんて、ここらにあるのか?
少なくともオレは、テレビでしかそんな風景を見たことがないけど。

さっそく頭を抱える羽目になってしまった。