今年上半期のNo.1 | 四季の日々、雑記帳

四季の日々、雑記帳

平凡な日々を大切に、徒然に綴ります。

集中して一気に読みました。
吉田修一著「国宝」

2017年1月1日から2018年5月29日に
「朝日新聞」連載当時から話題になったいた
吉田修一の最高傑作と言われる小説。
初版は2018年9月30日。
文庫化もされていて、
5年以上経った今ごろって感じですが😅



圧倒的な熱量で、
歌舞伎の世界にぐいぐい引き込まれます。
今年、上半期で一番惹きつけられた作品です。

主人公の立花喜久雄。
侠客一門出身で、関西歌舞伎の名家
花井半二郎に弟子入りし、
歌舞伎に魅せられて、
以後どんなに辛いことがあっても、
歌舞伎役者 三代目 花井半二郎として
舞台に立ちたい、
踊りたい、芝居したいと
一途にその道を進みます。

ここからは、私の備忘録です。

喜久雄をはじめ歌舞伎役者の人生を
描いてあるのだけど、
その道を極める為
血反吐を吐くような努力。
身内に不幸があろうとも、
舞台に立つのが役者。
プライベートを犠牲にして、
一門を背負って邁進していく姿。
煌びやかな世界の裏に
様々な駆け引きや黒々した人の思惑があり、
観客に一瞬の夢のような世界を
見せるために、どれだけの努力を
彼らがしているのか…
凄い世界だ。

そして、歌舞伎役者たちを
陰で支える女性達が強い!
肝がすわってるわ。
とても魅力的に描かれている。


……読んでると
あっちゃんもこぅだったのかな?
と、感じる処が多々あったなぁ。


ちょっと脱線。
吉田修一さんの「悪人」を
あっちゃんが読んでいたのは有名な話。
吉田さんも愛猫家🐈
あっちゃんと対談されたら、きっと
気があうんじゃないかなぁ〜?
って吉田修一さんのエッセイを読んで思った。
面識あったのかな?



さて、この「国宝」
映画化が決定し、
2025年に公開予定らしく
只今、絶賛撮影中のよう。
喜久雄を吉沢亮さんが
そして喜久雄のライバルであり理解者でもある
梨園の御曹司 俊介を
横浜流星さんが演じるそうだけど、
個人的には逆がいいような…
どちらにしても大変な役だな。


喜久雄の幼馴染で
兄のような存在で
最大の理解者である徳次は
誰に決まったのかが気になる!
いつ発表されるのかしら?
山田裕貴さんがいいけど、
それじゃリベンジャーズみたいだし…
うーん磯村勇斗とか?

弁天は、柄本佑さんがよいなぁ〜。
あなた何者?ってツッこんでおく。
あとは、本物の歌舞伎役者の方々が
出演なさるのでしょう。

幸子女将をはじめ、春江や市駒達の
キャスティングも楽しみだ😊

映画は小説とは別物ということで
また違った終わり方でお願いしたい気分…
今時分こんな事いうのはNGかな?
歌舞伎に人生を捧げ、
舞台と現実の境目が
あやふやになってしまった喜久雄。
小説の最後は、感動的ではあるけど、
ちょっとキツいです、私には。
どうか最後、喜久雄の視線の先には、
徳次に立っていて欲しい。
そういうラストを勝手に願っている。


来年、絶対観に行く!
と、宣言しておこう。


本日も拙い文章にもかかわらず
最後まで読んで頂き
ありがとうございます♪