生まれた町 | ・・ 夢と現の朧なる ・・
・・ 夢か現か幻か ・・-100611_1521~0001.jpg





お天気に誘われて、散歩に出掛けた。



地元の商店街を抜けて、坂の上から裏道に入るとインターナショナルスクールがある。

小さい頃に歩いたときに感じていた不思議な空気は、今でも同じ。

昔は気付かなかったけれど、今なら分かることがある。

私の感じていた不思議な空気は、どこかしら日本とは違うものがあるからこそ、感じるものだということ。


インターナショナルスクールの横を通り抜けて、


昔の大物政治家が住んでいた邸宅の跡地を横目に見て、


グラウンドやテニスコート、恩賜財団の病院に並ぶ道を歩いて、


小さな横断歩道を越えると私が育った場所に出る。


私が住んでいた家は、周囲の家と共に土地ごと買収されて既に無くなっている。



引越をしてから長いこと更地になっていて、

一時期はコインパーキングになっていて、

今は土地ごと整備された、綺麗なマンションの立ち並ぶ場所になっている。

病院の前の横断歩道を渡った先にあった、子どもには深すぎるほどの石造りで大きな階段が無くなっていた。

代わりに、道全体が緩やかなスロープ状になっている。


すっかり姿を変えた場所を目に焼き付けて、駅に向かう裏道に一歩入った。



そしたら。



そこには、私が育ったときと変わらない風景があった。


目の前の懐かしい風景と、

背後の真新しい景観。



あまりに違っていて、奇妙な感じがした。



これは、東京の真ん中、

麻布で起きた小さな驚き。