ほどけたもの肌に冷たく触れる風かすかな春の匂いを纏いながらぬくもることを知らない温度空に浮いてる薄い月脆い刃で夜を削ぐように滑りそれでもわたしの上に星は降らない群れる雲間に覗く街天地が消えるのは大地か天上か気付けば放り出されていた指先も爪先も無い世界明るい世界闇はわたしだった冬もわたし厳しさもすべてきみに包まれて溶けてゆこう春の訪れに消えてゆこう満開の花を見ることなくわたしは春に交わってゆく