嘘と女 | ・・ 夢と現の朧なる ・・

彼が貸してと言うから

彼が必要だと言うから



私、助けになりたかったの。



女は貸した

名前を貸した



私の意思じゃない

彼の意思でしたこと



私、だから知らないの。



女は貸した

証を貸した



その言葉を汲んで

危険を回避できるように

手を差し伸べた



危ないものは

きれいにしましょう



そう言って差し伸べた手は

検討違いだと

突き返された



嘘の始まり



名前は貸したのではなく

証は貸したのではなく

何も出来ない自分を彼が助け

私はすべて知っていた

だから



余計な手出ししないで



怒り出した彼女は

何を見て

何を聞いて

何を知らされて

何を感じているのだろう


何から救われたいのだろう



哀れに思った

語れば語るほど


騙る言葉に変わる


底なしの嘘



女の嘘