濃紺に染んだ空を見上げながら
かじかむ指でぎゅっと自分を抱きしめながら
ひとりじゃないと思って
安堵の息がこぼれた
本当は怖かった
本当は淋しかった
それを打ち明けられるだけの
強さが無かった
見透かされることさえ受け容れられなくて
逃げ回っていた
だから
前触れもなく
踏み込まれた瞬間
どうしたらいいのか分からなくなった
わたしの
黒い穴は無くならない
それでも
埋めようと
塞ごうと
覆いかぶさった
熱い塊は
お腹の底に澱んでいた
苦い痞えをとかしてくれた
泣いてしまえばもっと楽になっただろうか
わたしにはまだ
到底出来ない
やさしい手のひらが胸を開かせていっても
まだ
信じたい気持ちが
失う事を恐れる気持ちに勝るまで
どれだけの夜を重ねるだろう