深淵 | ・・ 夢と現の朧なる ・・
薄暗くて

ほんのり肌寒い部屋



隣に眠るあなたの寝息



静かで

穏やかで



なんだかほっとする







月の姿はもう見えない

微かな光を夜一面に残しながら



あなたの頬は仄かな色に白く浮かび上がる



いとおしくて

そっと触れた



あたたかさが胸にしみた







遠く近く

耳に入る虫の声



視界は薄い闇



感触はどこまでもやさしい







あなたを愛する喜びは



哀しいくらいあたたかで



苦しいくらいおおきくて







幸せを感じる自分が

消えそうになった