自由落下 | ・・ 夢と現の朧なる ・・
長く裾引く白い衣



つたなく踏みしめる白い足



過ぎる道に咲く真白き百合の花







霞む視界を明るく灯す

憂いを秘めた君の姿







行く先を教えて



ぼくを導いて







導かれるままに進んでゆく



招かれるままについてゆく







コ ッ チ ヘ オ イ デ …







コ ッ チ ヘ オ イ デ …







今にも触れそうなほど近付いた指先



引き寄せられて



踏み出して



この腕で君を捕らえようと







高まる期待







軽やかに身を翻す君



静かな瞳の奥に光る







怜悧な色







宙を掻いたぼくの腕は



君を捕らえられずに







踏み出した足元は



大地を捉えられずに







浮遊感に襲われたあとは



重力の為すがまま



重力の為すがまま







君が真白き百合の花なら





ぼくは











ぼくは…





















君を抱き締める夢に酔いしれ



手放した意識を取り戻す事も無く







すべてが終わるとき



君だけの花を咲かせる







落下の末に辿り着いた地上に







真っ赤な花を咲かせる