甘いしずく
潤すように口唇をなぞって舌の上に広がる
そのままゆっくりと喉の奥に染んでいった
何度うそぶいても突きつけられる真実
わたしはもう
昔のようには笑えない
どうして
引き返せない道に進むことに焦がれたのだろう
それでも離れられない想いが勝った
喉を潤す度に心はさいなまれる
心のままに振舞えば癒されない渇きに狂いそうになる
どうしてわたしを選んだの
どうしてあなたは選んだの
わたしに 血を ください
答えの出ない永遠の夜
罪悪感に沈みながら
今宵も甘いしずくに酔いしれる