米国の新興企業、ディープスペース・インダストリーズ社が小惑星での資源採掘を実現するために、太陽系内に宇宙船を打ち上げると発表した。採掘した資源は宇宙空間で3Dプリンターを使いその場で部品に仕上げ、宇宙開発に役立てるという。 同社のデービッド・ガンプ最高経営責任者(CEO)は、「地球のそばを毎年900以上の新たな小惑星が通過している。恒久的な宇宙開発をまかなう唯一の方法は、宇宙で採掘された資源を使うことだ」と語り、 「今回の場合は、小惑星で採掘した金属と燃料を用いて、今世紀の宇宙空間における産業を拡大することができる。それがわれわれの戦略だ」と続けた。
第1段階は、「小惑星探鉱宇宙船」を太陽系内に送ることだ。1機目の「ファイヤーフライズ(ホタル)」(重さ25キロ)は2015年の打ち上げを予定しており、2~6か月間、探査を行う。
続いて2016年に「ドラゴンフライズ(トンボ)」(重さ約32キロ)を打ち上げる。2~4年間のミッションを行い、試掘サンプルを持ち帰る予定だ。
計画が順調に進めば、10年後には金属や建設用資源を宇宙の岩石から採掘し、通信衛星の代わりとなる大型プラットホームを宇宙に建造する。その次には太陽光発電所を宇宙に建設し、地球に向けてエネルギーを送る計画だ。
「次の世代の人々に、この世界を変える機会を与えるだけでなく、世界の将来を変える機会を与えたい。それにわれわれは真っ向から取り組んでいる。面白そうでしょう?」と、ディープスペースのリック・タムリンソン会長は語った。
宇宙での資源採掘事業に乗り出すのはディープスペースインダストリーズ社が民間企業では2社目。すでに、米グーグル(Google)の幹部や映画監督のジェームズ・キャメロン氏の支援を受けたプラネタリー・リソーシズ(Planetary Resources)社が2012年4月に事業を開始している