翼竜 現代の大気では飛べない!?
2009.1.17 08:20

エジプトリクガメのブログ


スズメ大の新種の翼竜の復元図
 ちょうど手元に『いま恐竜が生きていたら』という本があったのでページを繰ってみたら、「翼竜が中生代の大気のなかで飛ぶように進化したのだとすれば、ひょっとすると現代の大気では飛べないかもしれない」(133ページ)と書いてある。翼竜が生きていた中生代の終わり(白亜紀後期)は、今から6500万年以上も昔だが、どうやら現在よりも二酸化炭素の濃度が高かったようだ。だとすると、マイケル・ハビブさんの結論と佐藤克文さんの結論は、必ずしも矛盾しないのかもしれない。翼竜は現在の大気では飛べないかもしれないが、彼らの時代の大気なら自由に飛翔(ひしょう)できたかもしれないからだ。

 恐竜もそうだが、翼竜もどんな色をしていたのか、定かでない。残っている化石からは彼らの色は推測できないのだ。現存する爬虫類を見ていると、熱帯では鮮やかな原色のものも多いが、翼竜たちはどんな色だったのだろう。

 化石という限られた情報から、翼竜たちの生態を推測するのは大変だが、同時に、科学の醍醐(だいご)味が味わえる仕事かもしれない。私のような古生物学の門外漢も、空飛ぶ(あるいは飛ばない)翼竜の想像図を見るだけで心が躍ってしまうのである。(たけうち・かおる=サイエンスジャーナリスト)