異型交配する魚を確認 京大グループアフリカの淡水魚「ペリソダス」

2008.6.25 09:09
このニュースのトピックス:サイエンス・生物

異型交配することがわかったペリソダスのペア。右側がオスで、小さい魚は子供=堀道雄教授提供

 アフリカ・タンガニーカ湖に生息する淡水魚「ペリソダス」は、口の曲がり方が異なる「右利き」と「左利き」同士のつがいが約9割を占めることが京都大学理学研究科の堀道雄教授(動物生態学)らの研究チームの調査で分かり、25日発行の英国科学誌に掲載される。違う形質同士の「異型(いけい)交配」が確認されるのは、極めて珍しいという。

 ペリソダスの成魚は約10センチで、泳ぎながら他の魚を攻撃、うろこをはぎ取って食べる習性がある。口が右に曲がり、他の魚の後方から接近、体の左側のうろこを食べる「左利き」と、口が左に曲がり、他の魚の右側のうろこを食べる「右利き」の2タイプに分類できる。

 研究チームは平成16年と19年、同湖で計24組のペリソダスを捕獲し、口の向きを調査。その結果、約9割にあたる21組が異なるタイプだったことが分かった。異なるタイプがペアになれば、相手の魚の左右両方から攻撃でき、うろこを取れる確率が高まるという。

 異型のペアから1対1の割合で右利き、左利きの子供が生まれるといい、研究チームは「左右両タイプで組んだ方が生き残るのに有利。多くの子孫を残すために異型交配の割合が高くなっているのでは」とみている。