少し前に、NHKのあさイチで、J・K・ローリングのインタビューがあり、たまたま視聴することができました。

子どものときは小説家が夢だったのですが、ほとんど完結させたこともないまま、忙しさや生活のことに負われ今にいたる……

まあ、ありきたりですね。

しかし、今年出産して育児に追われているという環境の中、改めて聞いたローリング氏の境遇には、親近感を覚え、

「ローリング氏のように、(売れることはなくても)子育てしながらも、何かできるんじゃないか」

とインスパイアされてしまいました。

そこで手に取ったのが、本棚のこの本。以前、図書館のリサイクル本(図書館が処分する本を、無料で市民が持ち帰ることができる)で貰ってきたまま、積読になっていました。

 

本や物語が好きで、自分でも考えてみたりはする、かつ成績も良い。そして親の期待もあって、手に職つけてみたつもりだったが、結局はお金ややりがいに繋がらず、物語に思いを繋げてしまう。

ローリング氏の場合はそれが語学であるとか、秘書職だったけれど、あまり具体的に考えたり、自分の適性や将来を考えないまま職業選択してしまったから。あぁ…なんだか分かる、と思ってしまう。わたしの場合は文学とか、司書職とか……お金にならないでいえば、今就こうとしている仕事もそうかもしれない(まあ、わたしは転勤族の妻という時点で仕事については詰んでいる)。

 

シングルマザーで、赤子を抱えて、カフェでねばりながらハリー・ポッターを書いたことは子どものときから知っていた。

でも、同じく赤子を抱える身となった今、それがどれだけ大変なことなのか、子どものときとは同情が桁違いである。

なんせ、赤ちゃんは泣くのが意思表示の方法で、うちの子の場合はベビーカーに置いておくと、構ってくれと泣き続ける。とてもカフェなんか行けない。

それをローリング氏は、最初散歩で寝かしつけた後、カフェでエスプレッソと水でねばりながら、紙ナプキンやメモ用紙に執筆していったのだという。それを継続して、1年で『賢者の石』をまとめあげて出版社に持ち込んだのだ。

ジェシカ(ローリング氏の長女)が、カフェで寝続けてくれる手のかからない赤ちゃんだったからかもしれないが、

そうであったとしても、少しずつでもいいから毎日続けていくということ、そして、カフェでもどこでも、ハリー・ポッターの世界を広げて、想像の世界に浸り、創造していくことができたということ。

やはり、ローリング氏の才能はそういうところなんだと改めて思った。過酷な環境でも、自分の創造・想像力を守って生かしていけるか。

ハリー・ポッターの世界が面白いのは、細かく設定された世界観でもあると思う。ハリーたちの人間ドラマが面白いのももちろんだけど、自分があの世界に入り込んだらどうなるのだろうかと、読者にも想像力を与えてくれることも魅力のひとつだとわたしは思っている。

漫画『魔法使いの嫁』だって、作者はハリポタファンである。インスパイアされたひとりなのだろう。

もちろんそれはイギリス伝承の魔女、魔法生物、薬草学もあるのだろうけど、彼女のオリジナルのものも多く存在するだろう。それを考え出すアイデアのあること、尊敬する。

 

そんなわけで、最近わたしは、なろう民になろうとしている。まだ投稿はしてなくて、6000字書き溜めているところだけど。

子どものときいくつかファンタジーを書いたり、RPGツクール2000で作りかけていたゲームのシナリオがあるので、そのひとつを書き起こしている。

『小説家になろう』はすぐ埋もれてしまうみたいだけど、とりあえず完結させて、読んでもらえますように……

話は反れたけど、近況も含めた、久々の読書感想アップでした。