名づけ本を求めて公立図書館で拝借。これまでの記事にも少し書いたけど、現在妊娠中なので(子どもの性別はまだ不明)。
ずらーっと名前候補の挙げられている本でも良かったけど、こういうポイントを挙げてくれている本がありがたいと思ってコレに決めた。
あとはわたし(と、夫)の好みもあるかもしれないけれど、借りよう、熟読しようと思ったポイントは以下。
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姓名判断や画数は占いのひとつであり、流派が多数に及ぶ。振り回されないように。でも否定するわけでもないからとりあえず載せとく、というスタンス。その説明も理がかなっていて納得できる。
名づけにおける注意点(外国でその名前はどんな意味になるか?など)
↑しかし、気にしすぎると何の候補もあがらなくなってくる。あくまでも最終確認のために。候補を考える時は幸せな気分で考えましょうというフォローが素敵。親の本音はハッキリと。
字の意味とは何か? 熟語と漢字で意味の変わってくる漢字の意味を誤って認識していないか? そもそも漢字とはもともと象形文字である。漢字を絵として解いていく研究はあまりされておらず、漢字辞典も文章による説明が多いので注意(→後述)。
名前は不特定多数の人によって使われる社会の共有物である。名前によって他人に迷惑を掛けてはならない。だから漢字を好き勝手に読ませてはならないし、読みにくい名前、男か女か分からない名前は避けるべき。
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わたしはとにかく、1.男か女か分からない 2.読めない という自分の名前で苦労してきたので、
「誰でも読める」「男か女か分かる」「でも個性を感じられる名前」というのを夫婦で求めていきたいと思っている。(夫も同意している)
「男女平等な社会を目指すなら、男に読めても女に読めてもどっちでもいいじゃないか」と思われるかもしれないが、ところがどっこい、世の中はまだまだ男女分業なのだ! わたしが経験したのは、事務員は女性が多い病院、男性は総合職や技術職が多い自動車保険会社などで、担当者名だけが伝わった状態だと、電話を掛けたときや電話が掛かってきたとき、相手にギャップを生むのである。時間や業務に余裕があるときならいいのだが、そこで「男かと思いました」「総合職や技術の方だと思いました」と、いちいち言われていれば結構なタイムロスになる。相手が、どんな役職の人間と、どのように話すかをある程度想定して仕事をしておいてくれていたなら、当てが外れて申し訳ないとも思ってしまうのである。
(性別で役職が違うってそもそもどうなの、という話はあえて置いておく)
もちろん雑談にはこの上ないネタになるので、そのように使わせていただくこともあるが、仕事の上では面倒なことこの上なかった。名前によって迷惑は他人にもかけるし、名づけられた本人も被る。
それから、以前書いた記事で、「わたしの名前はフランス語で”う〇こ”です」と書いたことがあったが、このような名前が他にもあるのか気になったこともある(一方で、漢字を韓国語読みにすると普通に女性の名前として通じる
)。これについては大方の一覧が載っている。ちなみにフランス語は「チ」「シ」がつく名前は大方「糞尿」という意味になるようである…
それから、英語圏でローマ字読みしてもらえないことは、オーストラリアに行った中学生のときから知っている。
ただ、上記の要点に書いたとおり、そんなことばっかり気にしていたら名前の候補なんてひとつもなくなってしまう。「さて、どうしたものか」と、知恵を与えてくれる本が欲しくて、無事にこのような願いを叶えてくれる本に出逢うことができたのである。ほとんど好みの問題であるかもしれないが、他人や占いに振り回されず名づけをするために、書名のとおり”極意”が語られていて良いハウツー本だと思う。
さて、(→後述)に書いた漢字の読みや意味について。
実は、大学時代に歌人である教授のゼミにいたのだが、そのときに教えられた漢字辞典を購入したので、それも紹介する。白川静の『常用字解』である。書名の通り常用漢字についての漢字辞典である。
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常用字解 第二版
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白川静は元歌人の漢字学者で、上記の3番目の項目に書いた「漢字を絵として解いていく研究」に力を入れていた方なので、まさに名づけにはうってつけである。教授の話では、白川静の出身地では、子どもにこの辞典で自分の名前の漢字を調べさせる学習が行われているとか。わたしたち学生もゼミでやった覚えがある。
ちなみに、今回これで自分の名前を調べて分かったこと(※一字は常用漢字でないので、類似の字を調べた)。一字は、「神との誓い・祈り・儀式があって初めて知恵を授かる」というような意味で、神様との関係が表されており、クリスチャンのわたしはすごく嬉しかった。聖書にも知恵について書かれている箇所がある。しかし、もう一字は、そういう読み方は本来しないことが(分かっていたけど)明らかにされた。それが男によく間違えられる原因なのだろう。漢字は本来の読み以外はなるべくさせない、ということは正論といえる。ちなみに、読みはどんな読みでも役所にひっかからないというのは、規則上はもちろんそうだけれども、市役所の方が「さすがにこれはちょっと…」と、ストップを掛けてくることは最近あるらしい。
常用字解は3000円もするので、名づけ本としてはお高いかもしれないが、国文学科を出ているわたしはもちろん、法学部出身の夫も面白く読んでいた。高いけどオススメ。

