図書館に行くと、本当にLGBT、セクシャルマイノリティの本が増えたなぁ!と思います照れ

しかもこの本は2016年3月に書かれた本。去年の春ですよ?新しいキラキラ

 

 愛知・岡崎で生まれ育った著者がピースボートに出逢い、乗船をきっかけに10代の頃から長年抱えていた「女の子が好き」という悩みに向き合い、自らを肯定しカミングアウトしていきます。さらにピースボートの同僚である女性と出逢い、パートナーとなり、東京都庁で結婚パーティーをするお話です。他にも自らの経験だけでなく、ピースボートやLGBTの写真展をきっかけに出会った人々の体験談も載っています。同性婚、同性がパートナーの方の著書は何冊か読んだことがありますが、ここがこの著書の大きな特性かと思います。

 

 わたしが一番びっくりしたのはポリネシアのタヒチに存在する第三の性”マフ”。

ポリネシア地方のでは子だくさんの家庭で母親の手伝いをさせる目的で、男の子どもを女性として育てるという文化が、”セクシャルマイノリティ”だとか”LGBT”という概念が欧米で生まれる前からあるのだとか!びっくり 社会的な地位も高いようです(男性と女性の両方の要素を持っているため”神様からの授かりもの”という認識があるらしい)。

 また、里親・養子縁組も頻繁であり、社会が一体となって子育てをするという認識が根付く社会であることは、単純に素晴らしいことだなと思いました。支援が必要と思われた子どもにすぐ手を差し伸べることができるという仕組みは、そっくりそのままは難しくても、日本にも必要でないかと思うのです(日本なんて里親は自治体ごとにルールが違うから、異性婚の夫婦であってもハードル高いことだってあるのに…)。

 ただ、ちょっと懐疑的になったのは、マフの概念はあくまでも”MtF”という、生物学的に男性に生まれた人に限られていることと(FtMは?)、”家事育児は女性のやること”という保守的な性的役割が根幹にあること、ですね。そこは変わらないんだ…どうなんだろうショボーンと…。うちの夫は家電のCMなどで、家事育児をしているのが女性だけ、母親だけという表現を見るとすぐに反応するタイプなので、わたしも最近影響されるようになってきたかも…。セクシャルマイノリティとはまた別の問題かもしれませんが。

 

 ただ、このことはセクシャルマイノリティにも少し関係することは、著者の考えにもあてはまるところがあるかなと思います。世の中にはセクシャルマイノリティに限らず、さまざまなマイノリティの方がいて、他の人と違うことで、権利を奪われているかもしれないのです。初めて出会ったときは、そんな”知らないこと”に驚いて、”違うこと”を認められないかもしれない。でも、よくその人のお話を聞いて、ひとりの人として尊重し、認め合うことができる。そんな社会を目指せたらいいなぁと、改めて思います。