高校駅伝部を舞台に男女高校生の交流を描いた青春映画「奈緒子」(古厩智之監督、16日から名古屋・ミリオン座などで公開)に主演した女優の上野樹里(21)が10日、名古屋を訪れ、「あまりセリフのない、感じる演技を見てほしい」と映画の見どころを語った。
 約8年間、連載された駅伝漫画が原作。長崎県の離島を舞台に、駅伝部員の奮闘と東京から来た女子高校生の交流を描く。駅伝部員の雄介(三浦春馬)の父は、幼い奈緒子(上野)を助けようとして命を落とした。高校生になった奈緒子は陸上の大会で偶然雄介に再会。罪の意識を抱えながら、彼を支えようと駅伝部の夏合宿のマネジャーになる-。
 テレビドラマ「のだめカンタービレ」などでこれまで比較的セリフの多い、コメディーセンスあふれる演技をしてきた上野だが、今回は「主役の割にすごく少ない!」と驚くほど“史上最少”のセリフで異色のヒロインに挑んだ。
 「これまでは見てくれる人を引き留めようと動きを付け足すことが多かったけど、この作品では余計なものをそぎ落とし、現場で感じる芝居を心掛けました。(主人公の)ピュアな気持ちをそのまま正直に映してほしいと思えた」と新境地に取り組んだことを満足そうに振り返った。
 奈緒子は清楚(せいそ)なスカートがトレードマーク。スタッフが事前に用意したスカートは「バカンスか!?」と思えるほど派手な感じで、「ちょっとイメージと違った」と上野。もう一度衣装合わせを行い、奈緒子をイメージして上野が東京都内で買っていた花柄のスカートが採用になったとか。「撮影前に役のイメージを固める準備はちゃんとします」と、プロ意識を見せた。
 共演は笑福亭鶴瓶、佐津川愛美、柄本時生、光石研ら