とある夏祭り。
男はひとりの女性に声を掛けた。
ふたりの始まりはナンパ
男はあっとゆう間に彼女の事を好きになり
彼女も彼に男に惹かれていった。
ところがある日
男は彼女からある告白を受ける。
「私、結婚してるの。」
彼女は付き合ってから暫く
自分に家庭があることを内緒にしていたのだ。
聞けば、まだ小さい男の子が二人
そして、モラハラ色の強い旦那・・・
男は悩んだ。
そして、愛する女と子供を助けてあげたいと関係を続ける決意をした。
それから暫くすると
彼女は旦那の仕打ちに耐え切れず
家を出る決心をする。
もちろん行き先は男のところだ。
彼女は旦那に別れ話をしたが、首を縦に振ることは無かった。
もちろん、子供も連れて出ることを許されなかったのだ。
彼女は泣く泣く子供を置いて家を出た。
そして男に「いつか子供を連れて来る」と誓ったのだった。
二人で暮し始めた矢先
男の母親が突然亡くなり
慌しい日々を過ごす事に・・・
そしてようやく生活に落ち着きが見え始めた頃
彼女が体の不調を訴える。
二人で病院へ行った。
検査結果は
「悪性リンパ種」
二人は絶望の淵に立たされたのだった・・・
まだ治る見込みがある。
二人はそう強く信じ
彼女は家へ戻る決断をする。
男は彼女を待ち続けた。
入退院を繰り返す彼女に
毎日電話やメールで励まし
一時退院の時には逢う事も出来た。
しかし病魔は止まるところを知らず
どんどん彼女の体を侵していったのだ。
抗がん剤の治療は苦しいものであり
その苦しみは男にぶつけられる日も少なくは無かった。
何故逢いにきてくれないのか。
いや、逢いたくない。
メールが少ない。
もちろん、男も時間が合えば逢いに行くこともあったが
日々、彼女の親や夫が見舞いに来る中
都合をあわせるのはなかなか大変だった。
そのうち、彼女から来るメールが少なくなり
電話も鳴らなくなった。
男は二人の仲を知る彼女の友人から連絡を受ける。
「かなり悪化している。今は無菌室だよ。調子の良い時も少なくて
出来るだけ子供と過ごしたいみたい。」
それが、彼女の選択だったのだ。
置いて行ってしまった子への償いだろうか。
母として残していく子への思い出だろうか。
それから
男は何度か病院へ足を運んだが
逢える事はなかった・・・
数ヵ月後
「もう、ダメみたい・・・」
友人から貰った電話を最後に
彼女は永眠した・・・
はぁ・・・暗い話ですみません。
この話を書くのに少々ためらいがありました。
だって、私は今となっては不倫否定派。
しかし、この相談を受けてる時はまだどっちでもない感じでした。
こんなダークな話
正直、なんのアドバイスも出来ない・・・
そんな薄っぺらい人生しか歩んでいなかったから、私。
ただ、聞いてあげるだけでした。
今となっては少し冷静に見れます。
不倫だったゆえに、男は何も出来なかったから
悔しくも彼女は家へ戻らねばならなかった。
彼女も子供を置いて出たことを後悔したんでしょう。
また、彼女の夫も
屈辱的な行動をとられていたにも関わらず
戻ってきた彼女を受け入れたわけですから・・・
男はもちろん、彼女の言い分しか聞いていないわけで
本当に悪い人ではなかったのではないかと思います。
きっと、彼女が生きていたら
二人は結ばれたでしょう。
けれど、子供がどうなったかとゆう判断は難しい。
周りを見れない恋愛は
時に悲劇を呼び入れてしまうのではないでしょうか。
恋愛は二人でするものですが
未来は二人だけではありません。
不倫の土台は嘘、言い訳、矛盾でしょうか。
誰かを足蹴にしなければ成り立たないわけです。
誰かを不幸にして得るものなんて何も無い。
あるのは愛の幻影だけ。
