先日の講演会。
木下先生のお話の中で,
とても感銘を受けたのでご紹介したいと思います。
今,世の中で言われている言葉
「教育格差は経済格差である」についてです。
どこぞの地区ではこの教育格差をなくすために,
「学習支援クーポン」を配布して塾費用に充てて
もらおうという施策を行っているそうです。
わたしはこれを聞いて,本当にこれでよいのかな?と
疑問に思いました。
教育格差が経済格差から生まれているのは,
確かに一理あると思いますが,だからといって,
行政がここまでしても結果にはつながらないと感じたからです。
少なくとも現場にいる学校の先生,塾の講師たちならば
わかっていると思います。経済格差という言葉の後ろに
隠れている強烈な言葉を。
それは「親の意識格差」です。
教育を大切だと感じている親御さんは,
教育を投資だと考え,子どもたちに託します。
ですから,経済的に厳しくても教育にお金を出します。
現に,わたしの家は決して裕福ではありませんでしたが,
子どもたちには最大限の学習支援をしてくれました。
きっと色々なものを切り詰めてやってくれていたのだと思います。
しかし,そこまで教育を大切だと感じていないのならば,
違うことにお金を回すでしょう。親がそう思うならば当然です。
では教育格差をなくすために親は,教師は,講師は
一体何をしてあげればよいのか?
それを木下先生はズバリと教えてくれました。
「教育格差は思考格差である」
子どもたちに,言葉の正しい定義を,
徹底的に浸透させることが教育格差是正につながるんだ,と。
例えば「努力」の定義は・・・
「当たり前のことを当たり前ではない情熱を持ってやり続けること」
この言葉と,それに対する解説を紙に書き出し,
トイレなど,子どもたちが常に目にする場所に貼っておくそうです。
そうすると,彼らは大人からの
熱のこもった言葉のシャワーをじゃんじゃん無意識に浴び続け,
結果「鍛え抜かれた思考力」が身につくのだそうです。
わたしは衝撃を受けました。
国語専科まほろばを中心とする「国語教育」に
力を入れていこうと考えている我々にとって,
こんなに心強いアドバイスは他にありません!
内本先生も常々言っています。
「ひとつの言葉にこだわる」
「それが例えひらがな一文字でもだ!」
勉強のやり方云々言う前に,
まずはしっかりとした受け入れ態勢を
作ってあげることが大切なんだなと感じました。
やっぱり木下先生はすごいです。
かしこ