昨年10月から始まった朝ドラの『あさが来た』。
先日の土曜日に最終回を迎え,
各方面から絶賛の嵐だったようで何よりなにより。

今世紀最高の平均視聴率をたたき出し,
まさに最高の朝ドラの栄誉を獲得した作品となった。

現代劇の『まれ』から引き継ぎ,今回は幕末スタートの時代物。

実在した女性実業家の「広岡浅子」がモデルになっており,
その周りの登場人物もほぼ全員が実在した人物たちだ。

わたしにとっては前作『まれ』に続いて2作目となる。
(あ,朝ドラとして視聴した作品がってことです)
非常に楽しい作品だった。

ということで,今回も「総評」と題して所感を書こうと思う。

例によって,あくまでも「わたし個人の感想」なのであしからず。
それでは100点満点形式でいってみよう!

(ストーリー)
女傑・白岡あさによる時代活劇。
明治初期,当時としては珍しい女性実業家にスポットを当てた作品。
波瑠演じる「あさ」が時代の波に翻弄されながらも,
軽快に駆け上がっていく姿は,毎朝のお茶の間に
元気と勇気とびっくりぽんを与えてくれた。

あさが「女性の地位向上」に注ぎ続けた結果が,
その後の女性たちに影響を与えたことは疑う余地もない。
日本女子大の創始者のひとり。

全編通して描かれていたのは「商売は信用」
「女性の社会進出」「家族の絆」であり,
これらのバランスが非常に取れていたからこその視聴率だった。

これと言ったインパクトがなくとも,筋が通っていれば
きっちり数字を残せるのだよ,という今後のドラマに対しても
強いメッセージを残したことも評価できる。

【あさが来た登場人物採点】

○白岡あさ(波瑠)・・・90
主人公は毎回出ているだけに,
どうしても辛口採点になってしまう。
それでも90点を獲得できたのは立派なことだ。
後半の夫婦の絆の描き方は,あらゆる世代の人たちを惹きつけ,
中だるみすることなく物語を進めてくれた。

途中,「鉱山鉱山!」と言って九州まで行きまくっていた姿に
若干の恐怖を感じたのはわたしだけではないだろう。

演じた波瑠ちゃんにとってはとても良い作品になったはずだ。
初期から少しずつそのたたずまいに力をつけていき,
最終的には宮崎あおいと並んでもなんら遜色ないまで成長したのは
本当にすごいと思う。次からの大野くんともうまくやってもらいたい。

○白岡新次郎(玉木宏)・・・100点!
この満点はもうどうしようもないだろう。
どう考えても玉木宏がはまり役であり,
新次郎のキャラが際立って良かった。

ひょうひょうとしていて,そのくせ情にも篤く,
「鉱山鉱山!」と叫び続けるあさに対しても100%の理解を示し,
陰で色々と手を回していた彼は,今作では無くてはならない存在だった。

幼少期のあさ(鈴木梨央)をお嫁にもらうとか言っていた時は
「この人あぶねー!」と本気で心配したが,波瑠ちゃんになってからは
妙にしっくりきたので良かった。死に際も愛情満点で,
わたし達夫婦も涙&鼻水を流して視聴した。
文句なしの満点評価だ。

○白岡千代(小芝風花)・・・70
あさの娘。事業に傾倒する母に対し憎悪にも似た感情を抱き,
「勉強なんかしない!お嫁に行く!」と言っていた時期は
あらあらと思っていたが,後半頑張るあさに対して理解を示し,
結婚して夫(工藤阿須加)と仲良く4人も子どもをもうけたことは,
作品の主題である「家族の絆」とマッチしていて良かった。

○白岡正吉(近藤正臣)&よの(風吹ジュン)・・・80
はじめ,あさがお嫁に来ることをめっちゃ心配していたけど,
あさの閃きを柔軟に受け入れてくれた正吉には感謝したい。
よのは,これぞ新次郎のお母さんと言えるほどひょうひょうとしており,
その言動全てが「らしさ」を出していたと思う。

○白岡栄三郎(桐山照史)・・・90
意外に高評価。この評価は演じた桐山君に対してでもある。
彼ってジャニーズWESTのメンバーなんだって!へー!
ジャニーズにもこんな貫禄出せる子いるんだな~と
心から感心してしまった。彼には第二の生田斗真を目指してもらいたい。

○大番頭・雁助(山内圭哉)・・・75
先代・正吉に心酔し,あさとは何かと揉めていた。
が,対極の存在は必要悪という意味では彼の存在には意義があった。
うめ(友近)とどうなるのか,というサブストーリーを散りばめてくれて,
なかなか楽しかったので加点。

○亀助(三宅弘城)・・・85
結局最後まで登場機会があった亀助。
ふゆと良い仲になる場面が最大の見せ場。
幼児を持つパパママ達にとって彼は「三宅マン」であり,
オーイスの応援団でお尻を振っているキャラだったので,
まさか朝の顔にまで昇格できたのは嬉しい限りだ。
九州の鉱山であさを助けたのも高評価。

○眉山はつ(宮崎あおい)・・・95
あさの実姉。全編通して「凜」とした女性の象徴であり,
あさの心の支えとして物語を共に進める役割を担った。
演じた宮崎あおいの存在感たるやもうね・・・
劇団「山王寺屋」の中ではその圧倒的な演技力で他を置き去りにし,
その他の男ども(惣兵衛・藍之助・養之助)を学芸会レベルにまで
してしまった罪はマイナス5点に値する。

○眉山藍之助(森下大地)・・・10
・・・出てしまった。10点。。。。
こんなにも高評価の今作に於いて,ここまで
点数を落としてしまったのは彼をおいて他にない。
とにかく演技が演技過ぎた。
「藍之助」なんて愛らしい名前なのに,一発目の演技が
あまりにも衝撃的過ぎて最後までその点数が上がることはなかった。
途中,演出家から注意を受けたのか「やり過ぎ」はなくなったが,
逆にそれが物足りなさを与えるというもはや「ヤマアラシのジレンマ」状態。
最初は普通の演技をしていた養之助にまで影響を与えてしまい,
何だかお父ちゃん(惣兵衛)を含めてみんなワチャワチャする始末。
今回のあさが来たの中で一番印象に残るキャラになった。無論好きな部類(笑)
ちなみに彼が初めて出たときやほーで「藍之助」と検索したら
「楽しんご」と出てきたのが全てを物語っている。

○五代才助(ディーンフジオカ)・・・70
世間では五代さんが死んだとき「五代ロス」が起こった。
演じたディーンフジオカがカッコ良かったから仕方あるまい。
歴史的に見ても五代の存在意義は大きく,
彼に認められた事であさの道が開けたと言っても過言ではない。
「ふぁーすとぺんぐぅいん」は一時,我が家の流行語になったほどだ。
このキャラも好きな部類!(おもしろいから)

○成澤泉(瀬戸康史)・・・60
女子大学創設へ奔走するあさの同志。
彼が打ち出した「女性論」があさを大きく動かし,
女子大学設立への原動力となった。
しかし,やった事の大きさに比べて成澤先生自体にはそれほど魅力を感じず,
金田一先生よろしく頭をかき上げる仕草にはいつも眉をひそめていた。
何やら世間では「五代ロス」の代わりに「成澤ラブ」旋風が巻き起こったとか。
ええ~本当?!確かにイケメンだけどさ~
はっ!?イケメンだからディスっちゃうんだな(笑)
そういえば,奥さんはいつも成澤先生をかばっていた気が。。。

他にも阿須加くんの事や,宜ちゃんの事も書きたかったけど,
長くなったのでここまで。

総じて本当に楽しませてもらったドラマだった。

次の「とと姉ちゃん」にも大いに期待したい。

かしこ