NHKの番組内で,偶然新たな龍馬直筆の書簡が発見された!

と今日のニュースで見て,かなり驚きました。


龍馬は当時の武士としては珍しいくらいに筆まめな人物で,

家族や友人などに宛てた手紙は現存するものでも数百通あります。


日常の出来事だったり,自分の主張だったり,

さまざまな事を漢字と仮名を織り交ぜ書き綴っています。


特徴として,相手によってその書き方がかなり変わります。


政論を友人などに書くときは,どーんと太い文字で,

且つかなり過激な表現も交えて書いています。


ところが,家族や親しい人に送るときは,

それはそれは独創的で,枠にとらわれない自由な筆跡で書いております。


姉の乙女に送った手紙には,妻お龍と山に登っ様子を

途中挿絵を描くほどの自由さで,仮名を多く使い,

口語表現に近い言葉で優しく書いてありました。


そんな筆まめな龍馬の手紙ですから,そんなに珍しくないかと思いきや,

全くそんなことはありません。


龍馬程の大人物が書いた手紙はほとんどがすでに博物館や

記念館。資料館に保管されており,個人所有のものはかなり珍しいのです。


確かちょっと前のなんでも鑑定団に,龍馬の手紙が出ていましたが,

数千万円の値が付いた気がします。


この時の手紙は友人に宛てた手紙だった気がしますが,

さほど重要な内容ではなかったはずです。(メモ程度の内容)


それですら数千万の価値があるのです。


今回発見された手紙は以下の点で非常に貴重です。


①暗殺直近に書かれたものである。


龍馬が暗殺されたのは慶応3年11月15日。

この手紙が書かれていた内容が11月5日まで旅していた

福井での出来事なので,恐らく暗殺される1週間前のものです。


②宛名が後藤象二郎である。


これも歴史的に意味のあることです。

土佐の重役であった後藤に宛てた手紙は数通ありますが,

今回のように具体的に新政府案について書かれているのは珍しいです。

ちなみに後藤は土佐から選ばれた数少ない政府役人です。


③新政府案について触れられている。


福井の旅行で出会った三岡八郎の人物について書かれてあり,

彼の経済観念はとても素晴らしい,だから新政府に入れるべきだ。

と,三岡を推挙する内容だそうです。


三岡八郎と聞いてもわからないかもしれませんが,

由利公正と言えばぴんと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか?


由利公正は財政担当になると同時に,五箇条の御誓文の草案を書いた人物です。


つまり,明治政府の方針を一番に理解していた(作った)人なのです。


これほどの手紙,価値で言えばもう億が聞こえてくるような

そんな額になるのではないでしょうか。


ぜひ鑑定団に出してほしいですね。


かしこ