うちの塾では塾生が誕生日を迎えるとき,
ささやかながらのプレゼントとバースデイカードを送っている。
前まではこちらで用意したものを贈っていたのだけれど,
ここ何年かは生徒に欲しいのを聞いている。
●コンビニで使えるクオカード。
これは結構安定志向の生徒が選ぶ。
何でも好きなのがちょっと買えるのが嬉しいらしい。
●図書カード
本当は文庫本でも買ってもらいたいのだけれど,
どうやら漫画代にとけているようだ。
もちろん,渡した瞬間それは生徒のものなのだから,
何に使おうと問題ないのだから,別に問題はない。
●ケーキ
夢見る少女たちはこぞってこれを選ぶ。
そして実はこのケーキがコスパ(コストパフォーマンス)的には
一番優秀なのだ。むろん,生徒にとってのコスパが,である。
上のクオカード,図書カードはどちらも500円分だ。
ケーキにとってはこの「500円」というラインがとても難しい。
1つ500円のケーキというのは案外ないのだ。
だいたい300円前後でおいしそうなケーキがたくさんある。
だからと言って1つだけではかわいそうになってしまい,
じゃあ2つくらいセットで・・・と予算を軽くオーバーしてしまう。
気分が良いときなどは,奮発してそれに「ふわふわプリン」(120円)まで
付けてしまうこともあるのだから,もらった子にしてみれば,
箱を開けた時の満足感は半端いないだろう。
意外と現実を直視し,一番得しそうなものを選んでいるのかもしれない。
気が利く子ならおうちの人におすそ分けしてあげていればいいなあ。
●お菓子詰め合わせ
これはもう地雷覚悟の男子がときどき選ぶ。
わたしが気分でお菓子をかごに入れて,
だいたいこんなもんかなあという所でラッピングして渡す。
選ぶときはその生徒の事を考え,一番喜びそうなのを選ぶ。
あいつはこういう好きそうだなぁと,10~20円くらいの駄菓子を
わちゃわちゃ詰合せたり,ポテチ全種類だったり,
その時々でちがう。
そして何を隠そう,実は費用が一番かかるのがこのお菓子だったりするのだ。
ついでに自分の分も一緒に買っているので,
合計額しかわからないけど,おそらく800~1000円近くはいってる気がする。
なんだ,一番良さそうじゃん。
しかし,最後の結末はだいたい悲劇で終わる。
せっかくもらったお菓子に,あろうことか
同級生たちが群がり,これくれ,あれくれ,と
まるで荒くれ者そのもののようにむしゃぶりついてくる。
しかたないなあ~と言いながらそれを配る主役。
やっぱりお菓子は地雷でしかないのだ。
それなのに,この地雷を選ぶ生徒があとをたたないのだから,
実は心優しき戦士が多いのかもしれないな,うちの塾生には。
※追記
ちなみに「ケーキ」を選んだ子に常々注意しているのは,
必ず持って帰ること!って事。
冷蔵庫にそのまま忘れて帰ってしまう子もときどきいるからだ。
そして,そのケーキはどうなるか?
そう。それは甘いもん大好きK先生の胃袋へと流し込まれる。
せっかく夢見る少女に買ってきたのに,誕生日でもなんでもない
K先生が食べてしまうってんだから,買ってきたわたしとしてはいたたまれない。
「うまい!」とか言いながら食べる。
ちょっとくれよ,と一口食べてみる。確かにうまい。
うまいはずだ。だってうまそうだから買ってきたんだしな。
当然違う日に別のを再び買ってくる。(生徒にね)
最近ではこの持ち帰り忘れ(別名K先生のデザート)を防ぐため,
生徒の靴の中に大きく「ケーキ」と書いた紙を入れておく。
流石にこれなら忘れない。
うちの塾の前を通りかかった時に,
靴の中に紙が入っていたら,それは誕生日の生徒がいるという証だ。
かしこ