人気漫画「ONE PIECE」と照らし合わせながら,
進路指導をしてみようという考察。
今回は主人公の『ルフィ』について考えてみる。
言わずもがな,「ONE PIECE」の世界の主役であり,
彼を中心に「ONE PIECE」は展開されていく。
その『ルフィ』の役割とはいったい何であろうか。
『ルフィ』は幼い時に『シャンクス』と出会い海賊になることを決心する。
その後海賊王になることを宣言し,さまざまな仲間と出会い成長しながら
所々で起こる騒ぎを解決していくのである。
(無論,自分で起こした騒ぎもある)
彼のまっすぐな生き方は,読むものに感動を与え,
「よし,おれも何か頑張ろう!」と勇気づけてくれる。
ご存じのとおり,『ルフィ』は「麦わらの一味」の船長であり,
役割は<リーダー>で決まり!と言いたいところだけど,
実はリーダーの要素をほとんど持っていないのだ。
<リーダー>とは組織をまとめる役であり,
あらゆる能力が求められる。
目標を決め,それに向けてスモールゴールを設け,
チーム全体をカバーしながらけん引していく役だ。
しかし,『ルフィ』はチーム全体をカバーできていないし,
<リーダー>としての資質はないと言える。
色々な仕事をこなさなきゃいけないし,
メンバーひとり一人の事を熟知しなければならず,
かなり冷静な判断ができる人物でなければだめだ。
『ルフィ』は自分でも「俺は何もできない」
「剣は振れない」「俺は弱い」など,仲間からの助けがなきゃ
進んでいけないと宣言している。
では,彼の役割は何であろうか?
わたしは彼の役割とは
<人を輝かせる演出家>
だと考えている。
彼の魅力に惹かれ仲間になったり,
助けてくれたりする人物はたくさんいる。
その彼らは『ルフィ』の手により表舞台に登場し,
『ルフィ』というフィルタを通してその魅力を発揮しているのだ。
「ONE PIECE」の世界に登場するあらゆる人物が
『ルフィ』と何かしら関わりを持っており,
その立ち位置が決まっていると言える。
『ルフィ』のように,人と人とをつなげ
そして彼らの能力を開花させる力はやはり貴重な存在だ。
『ルフィ』の夢はおそらく「海賊王になる」ではない。
他のちがう形で彼の夢は明らかになるだろう。
かしこ