糧(かて)
「この経験を生きるうえでの糧にしよう!」
とかってときに使います。
辞書にはこんな感じで書いてあります。
【糧】
生きるための食べ物。
「食糧」に比べ「心の糧」などのように
文学的ひびきをもち,精神的な意味合いが強い。
もともとは食べ物という意味から心の支えと派生したんですね。
先日この「糧」を両方の意味で味わうことができました。
卒塾生が教室に顔を出してくれたのですが,
そのとき手作りの「パン」と「ジャム」を持って来てくれたのです。
彼は農林高校(食品加工)へ進学し,
そこで作ったものをわざわざ届けてくれたのでした。
彼にとっての受験はいろいろと大変なこともありました。
学校も休みがちで,本人とも幾度となく話し合い,
本当に行きたい高校を選ぼうと決めたのがその学校でした。
料理をするのが好きで,
食品加工がある高校に進学したかったそうです。
入試終了後の自己採点中,彼は涙を流しました。
思った以上に点数が取れていなかったからなのか,
これまでの長い道のりを思い出してなのかはわかりません。
ただ,その時の涙をわたしは一生忘れないでしょう。
無事合格できた時の笑顔も含めてね。
そんな彼が作って来てくれた「パン」と「ジャム」
早速食べてみると,めちゃくちゃうまかったです。
彼との思い出が鼻の奥でツンとよみがえる,
そんな味でした。
こういう経験こそが,我々塾講師にとっての
「糧」になるのだなぁとしみじみ思う今日この頃。
本当にありがとうねTくん。
かしこ
