昭和の歌姫と言えば・・・美空ひばり

と,言いたいところだけど,実はそんなに知らない。


わたしの中での歌姫は

中森明菜でも,本田美奈子でも,椎名林檎でも,宇多田ヒカルでもなく

中島みゆき,その方以外いらっしゃらない。


両親の影響で,カーステレオから流れていたのはいつも

アザミ嬢や悪女といったおおよそ小学生には意味不明な曲目ばかり。


ひとり上手やわかれうたなど,なんだか可哀相な曲だなぁと感じていたし,

時代やあしたといった壮大な曲に,ああ何だかすごい曲だなぁと感じていた。


横恋慕を聞いた時,切なくていい曲だぁ,僕はこの曲が好きだと言って

親父に『お前は今,三つ編みの子が好きなんだろう』とニヤニヤされたっけ。


やまねこを聞くと体が熱くなるし,ホームにてを聞けば鼻の奥がツンとなる。


それは今でも全く色あせることなく,自分の前にデンと居座る懐メロたちだ。


90年代以降もいい曲が多い。


旅人なんか今でも毎日聞いているくらいだ。


そんなみゆき姉さんが昨日久しぶりにラジオに出ていた。


吉田拓郎と坂崎幸之助のオールナイトニッポンGOLDに

ゲストして登場していたのだ。


他の人たちが悪女のフレーズで

『あ~く~じょーになぁるなら,月夜はおよしよ,素直になりすぎ~るゥ』

『隠しておいた言葉がホロリこぼれてしまう,行かないーでぇ』

“隠していた言葉がホロリこぼれてしまう”の所がどうしても上手く歌えず,

『おい,みゆき歌ってみろ』と乱暴に振られ,そして彼女が即興で歌った。


車を運転しながら,ブルッと震えた。


たったそのワンコーラスだけで引き込まれた。


そもそもその番組ではいつも素人の人たちが,

自分で作った曲を投稿してきてはバッサリ切られるのだ。


『だからもういい加減循環コードはやめろっての』

『そんなものは80年代でやりつくされているんだから,ちっとも新しくない』


と問答無用に切られる。そのトークが軽快で痛快なんだけど,

さすがに昨日は恐れ入っていた感じだ。


だってみゆき姉さんの曲はほとんどが循環コードで,

しかも意外に簡単なコードが多い(CとかAmやGで回す)


それでいてあの出来になるのだから,もう脱帽だ。


今でもバリバリ現役,札幌娘は今日もにっぽんを明るくしてくれる。


ファイトっ!


【参考】

『横恋慕』(中島みゆき)


かしこ