□~拝啓、大学生の後輩君へ~○
お前からの手紙があるなんて意外だったな。
てっきり大学生は遊んでばかりで,社会人への
興味なんぞ皆無だったかと思ったぞ。でも、ちょっとほっとしている。
さて、君が興味津々である僕の職業だが、
はっきり言ってしまえば「サラリーマン」という風に分類されるだろう。
サラリーマンとは給料をもらっている人って事だ。
君が期待しているような
ヒルズ族やら怪しい芸術家にはなってはおらんのであしからず。
君には到底理解が及ばないだろうが、今の時代は好景気だ。
恐らく君は周りの人間に「不況だ、不況だ」と教えられているだろうが、
そんな事はない。不況の波とやらはとっくに引いてしまい、
今はTUNAMIの如く、でかい好況のBig Waveが来ているのだよ。
従って就職も引く手数多だが、ここにはちょっとした条件がある。
それは何か?今も昔も有能な人材が求められているのには変わりないのさ。
手元に電子辞書やらがあるなら「有能」と調べてみろ。
お前が知っているとおり(You knowとかけている)
才能があり、役に立つこと。とか書いてあるはずだ。
そう。つまり人の役に立つ人間が今の時代も求められているんだ。
だからお前さんも人の役に立つにはどうしたら良いのかをまず考えろ。
自分が何をしたいのか?などと大それた事から考えず、
自分は人のために何が出来るのか?から問うてみよ。
さすれば、自ずと答えが導かれるだろう。
ああ。なぜ教授は大学時代、それを僕に教えてくれなかったのか。
今度会ったらしっかり言っておいてくれよ。
「教授、今の時代マクローリン展開が出来ても波には乗れませぬ」と。
君からの手紙に刺激を受けて、僕も先輩に手紙でも書いてみよう。
と、部長のデスクから見えぬ所でコソコソ書いている僕ガイル。
夢多き後輩へ
今は好況と言い張る先輩より
かしこ