「江戸しぐさ」という言葉をご存知でしょうか?


江戸期の商人たちが生活の知恵として行い,

そして生活哲学にまで昇華させた処世術の様なものです。


例えばこんなのがあります。


【傘かしげ】

雨の日に傘をさした者同士がすれ違う時,

相手が自分の傘の雨だれでぬれてしまわないように,

それぞれが外側に傘を傾けてすれ違うというエチケット。


【七三の道】

天下の往来(道の事ね)を歩くときは,

ど真ん中をのっしのっし歩くのではなく,

自分は道の3割程のところを歩き,

残りの7割は他の人が通行しやすいようにあけておく。


【うかつあやまり】

ちょっとした,相手側に非があるような場面でも,

被害を受けた側がおっとすみませぬと謝れば

お互い気まずい思いをせずに済むという考え。

例えば道を歩いていて足を踏まれた場合でも,

踏まえれた側が「おっと,うっかりしていました。すみません。」と言えば

その場の雰囲気がトゲトゲしくならないってこと。


他にもけっこうあるようですが,読んでもらえばわかるように,

別に商人に限ったものではなく,むしろ今の自己中心的な時代では

是非,お互いが心に宿しておきたい教えですね。


ちなみにこの『江戸しぐさ』のしぐさは『仕草』ではなく『思草』と表記するようです。


小学校や中学校の道徳の時間にでも,

是非教えてもらいたい内容ですね。


さっそくわたしもそれに関する本がないか探してきます。


かしこ