食事中に不況の話題になりました。

(食卓にそんな話題があがるのもどうかと思いますが)


街の工場では生産ラインを止めたり,取引を中止したりされたり。


新聞やテレビといったメディアのおかげで,

日々中小企業のおかれている状況が伝えられています。

そんな事もあり身近な話題として,ウチでも話が出てくる。



したり顔でわたしは話します。

『今の大企業は情がなさ過ぎる!』

『不況になったからすぐ社員を解雇』

『調子がいいときは働かせるだけ働かせ,いざとなったら即サヨナラ』

『そんなんじゃ絶対人材は育たない。』

『昔の会社は違ったよ。』

『なんとか社員を守るため社長自ら動いて,頑張ったんだ』

『そんな姿を見てみんなついてきてくれていたんだ,この会社のためにってね』

ちょっとそこで耳にした事を,さも自論として展開し,

決まった。なんてご満悦でフライをほうばる。


そこで父上が一言。

「ないものねだりをしてはいけない。」

「今あるもので何とかしようと一生懸命考え,必死に努力する。」

「過去がどうだとか,未来がどうのとか言う前に現状を見直す。」

「その努力と行動さえあれば世の中何とかなるもんだ。」

山菜のてんぷらを食べながら,そんなもんだと言う。

メディアに煽られて自分を見失うような阿呆は構いませんよ

と言われている様でちょっと恥ずかしい。


恐らく父はわたしより本は読んでいないし,

メディアによる情報だって少ないはずです。


しかし,今までの経験からズバリと核心をつく。そして行動もする。

父はわたしが惚れ惚れするほどの行動力の持ち主で,

まだまだ現役の自営業,経営者なのです。

(と言っても社員は自分ひとりですけどね)


改めて尊敬し直し,味噌汁をすするのでした。


かしこ