塾講師になってから,随分と声のかけ方と格闘しています。
街角で
「ちょっとそこのハイソなお嬢さん。」
「今の社会情勢とアップルパイの関係性について軽くお茶でも飲みながら・・」
なんて浮世話での声かけではなく,もちろんかわいい生徒達にです。
初心者マークをおでこに貼り付けていた頃,先輩講師に
「いいか?まずは生徒をどんどん褒めまくれ。目を見て真剣にな。」
と教わりました。
その言葉どおり,わたしはせっせと生徒を褒めまくりました。
「おっその字いいね。読み易いね。」
「おおっ今のあいさつ元気一杯でいいね。」
「おおおっ。もうできたの?早いなぁ」
するとその言葉のシャワーを浴びた生徒は
『先生,わざとらしくてウザいんですけど』とピシャリ。
がびーーん!
あんぐりはずれそうなあごを押さえつつ先輩のもとへ。
「せんぱ~い・・生徒にわざとらしくてウザいって言われたんですけど・・」
するとお師匠
「だから?だってお前そう思ったから言ったんだろ?じゃあそのまま伝え切れよ。」
泣きじゃくるのび太のごとくわたしは続けます。
「で,でもね。ぼくがせっかく言ったのに,みんな信じてくれないんだよぉ~」
するとドラえ、じゃなかった,先輩は
「よし,わかった。今度そう言われたら更にかぶせろ。」
「褒めたあと,更に褒めを上塗りしろ」と。
わたしは半信半疑また実践しました。
するとどうでしょう。
明らかに生徒の反応が変わってきたのです。
「おおっ。今のあいさつ最高にいいねぇ」
『またまた嘘ばっかり言ってさ。みんなに言ってんじゃん』
「な~に言ってんだよ。本当に最高のあいさつだったぜ。」
「少なくても俺が今まで聞いてきたあいさつの中では10本の指に入るな。」
『ぷぷぷ,何それ。』
褒め on the 褒め。
こうすることによって本当に生徒との心の距離も近くなり,
自然な褒め方,声のかけ方ができるようになってきたのです。
そして時は流れ,後輩講師が言ってきました。
「どうして先輩はそんなに自然にぽんぽん褒めれるんですか?」
わたしは答えます。
「自分で考えろ。それがお前の良い所だろ?」
ニヤリと笑うわたしは,どうやら後輩には厳しいようです(笑)
かしこ