いよいよ明日に入試が迫ってきた。


さすがに緊張しているだけど・・・

王子は相変らず顔を出さない。


学校の先生が明日の集合場所と時間を話してくれ,

そして,がんばれ!とまるで戦場に向かう兵士に掛けるように

元気一杯にエールを送ってくれた。


家に帰ると机の上に一通の封筒が置かれていた。


相変らず王子からのラブレターだ。


表面には『心得』と堂々とした下手な字で書かれてあり,

手紙を一枚抜き出し,読んだ。


【入試心得】

1.己を信じて,落ち着いて受けるべし

2.一教科入魂!終わったら忘れて次の教科に集中すべし

3.字はオレと同じくらい丁寧に書くべし

4.いつもと同じ手順で解くべし

5.夜は眠れなくても布団に入って目を瞑るべし


以上5か条をしっかり守れよ


最後に,その瞬間の自己ベストを出せれば大丈夫だ!



手紙を封筒にしまい,壁の張り紙を見た。

『夢高絶対合格!』


これを書いたときは半信半疑だったけど,何とかここまで辿り着けた。


その隣にはハニカミながら夢高の校門の前でガッツポーズをしている僕の写真があり,

あの日の事を思い出しながら眠りについた。


翌朝,いつも通り6時に起きて漢字の復習や年代チェックをした。


朝ごはんを食べながら父さん母さんと話をした。


玄関を出るとき王子が言ったように二人の顔を見てお礼を言った。

『父さん,母さん。今まで支えてくれてありがとう。絶対頑張ってくるからね!』


試験会場(夢高)に着いてからみんなに合流し,僕の入試がはじまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後の社会が終わった時,僕はふ~っと深呼吸をした。


終わった。


出題傾向が変わっていてびっくりしたけど,とにかく終わった。


手応えがあんまりない・・・


ふわふわしながら帰り,僕は泥のように眠った。


翌日の自己採点をするまで,僕は眠り続けたのだ。

まさか,あんな結果が待っているとは。。。。


【本日の宿題


泥のように眠れ


60.僕が受験を終えた日  


かしこ