『階段』と書かれた封筒を開けると,

中には手紙が一通入っていた。


へたな字で書かれている。


この字には見覚えがある。王子の字だ。


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この手紙をお前が読んでいるのは,おそらく学年末テストが終わった頃だと思う。

結果はどうだった?目標は達成できたか?490点には届いたか?

もし,届いているのなら俺の弟子の中ではお前がトップだな。


突然だが,お前に言っておきたい事がある。


人生は階段と同じだ。

下からよいしょ,よいしょと昇り,上へ上へと向かう。


高校に合格することは一段高い階にコマを進めるってことだ。


だから,お前にとって今の一歩一歩は,

次のステージに進むために階段を昇っているようなものだな。


しかし,高校合格が最上階って訳ではない。

むしろ,地下からようやく1階へ出れたって言ったほうが良いかも知れん。


高校へ進学してからが勝負なんだ。


それを忘れないで欲しい。


そして今回お前に出す指示は,それに関係することだ。


『お前の行きたいと思っている高校の階段は昇り階段と下り階段のどちらが多い?』


それを課題として出しておく。


わかったら答えを書いて机の上に置いておけ


お前のこころの師匠より


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なんだこれ?


訳がわからん。


昇りと下り?


あそこは・・・夢高は何階建てだっけ?


う~んと・・・確か3階建てだったな。


どっちが多い?屋上までのも入れるのかな・・・・


【本日の宿題


『夢高の階段は昇り階段と下り階段どちらが多いか?』


56.僕が数学を究めた日


かしこ