勉強以外の道具を全て片付ける


僕は頭にタオルを巻きながらせっせと物を部屋から出した。


マンガ,テレビ,ゲーム,絵画セット,アルバム,パソコン・・・

これら全てを隣の使っていない部屋に押し込んだ。


ひと段落してからふうとタオルをはずし,部屋の中を見渡した。


見事に何も無くなった。


あるのは机,本棚,そしてベッドとオーディオセットだけ。

壁にはデカデカと『夢高絶対合格!』と『学年末490点!』の文字が

威風堂々と貼り付けてある。


「お,終わったな。あ~あ。。マンガもなくなっちまったのか・・」


『自分で全部だせぇって言ったんじゃないですか』


「よし,これでお前はこれから娯楽から離れ,勉強のみに打ち込む事になる」


『まあ,それは覚悟の上ですけどね』

『ほんと,こうやってみると案外すっきりして,割り切れるもんですね』


「だろ?手元に置いたままにしておくとどうしても誘惑に負けるんだ」

「これでどんな状況であれ,勉強にのみ集中が出来るってもんだ。」


『ひとまず2週間後にある学年末テストに向けて特訓あるのみ,ですね。』


「わかってきたじゃないか。」

「今回のテストは調査書の点数をとるラストチャンスだ。」

「ここでトップを取れればちっとは自信もつくってもんだな」


『490点取れれば,なんとかトップに躍り出られるはずです』

『何としても,何としても。』


僕は心の中で熱く誓った。


ひとまず2週間は20回演習に没頭する事にしよう。


「そしてそれが終わったら,入試一色だな」

王子はにやりと笑ってカレンダーをめくった。


その笑いは,アイドルのカレンダーだからという訳ではなさそうだ。


【本日の宿題


学年末テストに全力対策


53.僕が登山を始めた日


かしこ