わたしは毎年この時期になるとボヤきます。
それはある出来事を思い出すからです。
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その日の京都はやけに冷え込んでいた。
私は余りの寒さに,「鍋でも食おうや」と慎ちゃんを誘った。
知り合いの少年に買出を頼み,宿の二階で火鉢を囲み
慎ちゃんと二人話しこんでいた。
外はかなり暗くなっている。
峰坊(買出しの少年)は未だに帰ってこない。
しばらくすると,階段でガタッ,ゴトッっと騒ぐ音がした。
峰坊が帰ってきて騒いでいるのかと思い,
部屋から「騒ぐんじゃあない!」と階下に叫んだ。
すると突然数人の男達が部屋の中に飛び込んできた。
賊だ!
男達は皆真剣を手にしている。
一瞬の隙をつかれ,私は一人の男に額を真一文字に叩き切られた。
強い衝撃が走り,一瞬目が眩む。
私の刀は運悪く手元にはなく,2mほど後方の床の間に置いてあった。
すばやく身を翻し刀に手を伸ばす際,更に追撃を背に受けた。
袈裟掛けに切り付けられたが何とか刀を手にし,
第参の太刀はかろうじて鞘で受け止めた。
しかし,相手の剣圧は強く鞘もろとも壊され
結果,真正面から脳天に強烈な一撃を喰らうことになる。
結局致命的な傷を負い,私は床にひれ伏すのである。
一方,火鉢を囲んでいた慎ちゃんこと中岡慎太郎は
相手の奇襲にもかかわらず何とか短刀で応戦をしていた。
が,やはり人数で勝る相手の攻撃を捌ききれず,
私とほぼ同時に倒れたのだ。
「もうこの辺で良かろう」
賊のリーダーらしき人物の声がした。
この口調,訛り,どこかで聞き覚えがあ・・・る・・・
私は朦朧とする意識の中で,
襲撃を終え引き上げていく賊の後姿を見やるのである。
しばらくして,お互い息を吹き返した。
が,どちらも致命的な傷を負っており
その場に座り直す事が精一杯であった。
二人で日本の将来を憂い,
何とか新しい日本を後世に残そうと心に決めていた矢先の出来事であった。
「無念だ」
声にならないつぶやきを残し,私の命は天に召されるのである。
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今日11月15日は坂本龍馬が,近江屋で暗殺された日です。
一緒にいた中岡慎太郎も3日後落命するのです。
そしてなんと!今日11月15日は龍馬の誕生日でもあるんです!
ということで,高知や京都の龍馬所縁の地ではこの時期
大々的にイベントが催されているのです。
そして何故ボヤくかと言えば,それに参加できないからです・・・
毎年,この時期は定期テストで対策なんですねぇ~。
この無念さは,生徒の点数へと反映させるぞ!
と心に誓うのであった・・・・
かしこ