志望校の前で写真を撮る


僕は今,モーレツに勉強に励んでいる。


壁には新に,志望校(夢高)の前で

ハニカミながらガッツポーズをしている僕の写真が加わった。


そして写真には王子が書け書けとうるさいので,

仕方なく書いた文字が赤々と記してあった。


『やりました!頑張ったおかげで合格できました!ありがとうございます!!』


合格も何も,まだ受験すらしていないのに,

堂々と『合格しました』って書いてあるところがイタい。

人に見られでもしたら,アイタタタ~と肩を叩かれそうだ。


しかし,王子が言うようにイメージはものすごくしやすい。


だって実際に校門にも行ったし,

合格発表が行なわれる場所にも行ってきたのだから。


点数はまだまだ足りていないけど,

とにかくこの写真が現実のものとなるように,

僕は進むしかないのだ。


「いよ~,どうだい受験生?ちったぁやる気が出てきたかぁ?」


『まあそうですね。こうやって目の前に写真があると,イメージは湧きますね』


「よろしい,よろしい」

「それでは,お前さんが夢のまた夢高校に合格するためのプランを発表するぞ」


『夢のまた夢じゃなくて,夢は叶えるためにある高校ですよ』

僕は自然とへらず口を叩いていた。


王子はフッと笑って

「よ~し。とりあえず今回の模試はこの前同様,理科・社会に集中しろ」

「理科・社会だけは今までどおり,問題集を徹底して繰り返すことな。」


『はい,わかりました』


「そんで今回一番大事なことは内申点だ」


『内申点ですか?』


「おう。お前はお天気丸出しだからわからないかもしれないけど」

「内申点ってのとにかく重要なものなんだよ」


『入試の点数よりもですか?』


「そうだな。ある意味入試の点数よりも大切かもしれないな」

「なんてったって出願した時点での順位を決めるものだからな」


『順位ですか?』


「そうだよ。内申点って風に点数化されているって事は」

「ある程度の順位付けができるって事さ」

「一概にそれが全てだ!っては言えないけど,少なくても内申点だけでも」

「定員内に入れておきたいな」


『なるほど。じゃあどうすればいいんですかね?』


「簡単なことさ。次の期末でバーンって点数をとればいいよ。」

「もうだいたいは決まっちゃっていはいるだろうケド・・」

「なんちゅうか,最後の最後まで全力でやり切れ!って事だ」


なんだか随分あいまいな言い方だけど・・


「ということで,今回の期末は5教科で480点,9教科で860点を目標にしてもらうから」


はい?・・なんとおっしゃいましたか?


ぽか~んとなっている僕の目の前にデカデカと目標が書かれた紙が張られた。



【2学期期末テスト目標】

国語:92点

数学:100点

英語:98点

理科:95点

社会:95点

合計:480点!

※ちなみに9教科で860点をとる!!


ひゃ~!!!なんじゃこりゃ~!!


『あのぉ・・・・それはどういうことでしょうか?』


「どういうも,こういうもコレが今回のお前の目標点な」

「お前はこの点数をとれるようにひたすら頑張ればいいよ」


ひたすらって・・・


「あ,そうそう。この点数を取れなかった何か大切なものを諦めてもらうからな」


クックックと久しぶりに「達成できなかったら」の条件を出されてしまった。


これはやばいぞ・・


「ただし!達成できたら,お前が欲しいものひとつ与えて進ぜよう」


『マジですか!!!よ~っし何かやる気出たぜぇ!!!』


おいおい,現金なやっちゃなぁという顔で王子が僕を見ていたことは

言うまでもない事だった。


【本日の宿題


期末テストで480点とる!


45.僕はかがみる。  


かしこ