入試の過去問を解く


あの日,僕は王子と一緒に本屋で

入試の過去問5年分がのっているのを買ってきた。


王子曰く

「これでいいんじゃないか?リスニング用のCDも付いているし」

「あと答案用紙も付いているし,解説もまあまあ丁寧そうだしな」

だそうだ。


さっそく一番最近の(つまり昨年度の)入試5教科をやってみた。


1日1教科ずつ5日で終わらせる予定。

本番は1教科50分だけど王子が

「1教科だいたい30分でいいや」

と言うので30分と時間を決めてやっている。


今日で5日目。


予定の社会を自己採点し終えたところで,王子が入ってきた。


「いよ~どうだい調子は?今日は社会だっけ?」

「ででで,お前が言うところの入試レベル(笑)はどんな感じだ?」


『・・・やっぱり難しいじゃないですか!』

『なんか文章もわかりづらいし,言葉も多いし,数学なんて見た事ない問題ばっかりだし・・・』

僕はグチグチと王子にくだを巻いた。


「お前のバカさ加減をご披露する必要ないから,とりあえず自己採点を言ってみ」


カチンっ!

ときたが僕も少しは大人になったんだからそこは笑顔でスルーして

冷静さを装いつつ自己採点の点数を伝えた。


【07年度入試過去問・自己採点】


国語:18点

数学:15点

英語:18点

理科:17点

社会:20点

合計:88点・・・


念のために言っておくけど,各教科50点満点だ。5教科250点満点。


ちなみに僕が志望している学道高校の合格基準点は140点。


ダメだ・・・全然足りていない。

笑っちゃうくらいに足りていない。


ふ~んと聞いていた王子が話し始めた。


「ま,そんなもんだろうな。30分でやったんだし」

「で,お前の志望校とのギャップは・・・52点か」

「ん?何しょぼくれてんだ?」


王子は僕のシュンとした顔をみて聞いてきた。


『そりゃしょぼくれますよ。52点も開きがあるんですよ!こんなんじゃ絶対にム・・・』

王子の鋭い眼光に気付き,僕を口をつぐんだ・・・


「お前さあ,ま~だそんな事言ってんのか?」

「じゃあ何か?入試問題バリバリ取れるとか思ってたのか?」

「今の段階でかる~く140点取れて楽勝!とか思ってたの?」


『いや・・それは・・・』


「いいか,今できているかとかは問題じゃないんだ」

「これからできるようになるかが大切なんだ」

「そして,お前はできるようになりたいんだろ?」

「じゃあこのギャップを知って,今みたいに厳しいって思うほうがいいじゃねぇか!」

「次の目標も立てやすいからな」


『次の目標ですか?』


「おう。もしお前がゴール地点も教えてもらえず,マラソンしろって言われたらどうだ?」

「がんばろうって気にならないはずだぜ?だって目標がないんだから」

「でもそのギャップ(残り距離)がわかれば計画も立つし,やる気も出てくる」

「そのために今回は過去問をやってもらったんだからな」


なるほど・・・そういう意図があったのか。


「よし,じゃあ今回の課題はこうしようぜ」

「模試の目標点を決めて受ける」


『もし?ですか?』


「今はどこでも毎月模試を受験できるはずだから,友達にでも聞いて来い」

「そして一番近いところの模試にチャレンジするぞ」

「当然目標点をバッチリ決めてな」


模試か・・・不安だなぁ・・・


でも,入試レベル(笑)を知っていることが,

何気に安心感につながっている気もするんだけどね。


【本日の宿題


模試を受験する


38.僕に秋の厳しさを!  


かしこ