先日職員室でパカパカとパソコンを打っていましたら,

トコトコと生徒がやってきました。


その子はまだ幼さ残る中2の女子Mさんです。


Mさんは習い事に行く前に,

一時間ほど自習をすると言って教室に来ていたのです。


きっと英語の問題をもらいに来たのでしょう。


ふむ,なんだね?という顔で彼女を見ると

Mさんはあるものに目を奪われている真っ最中でした。


そのあるものとは机脇に掛けてあった『ネクタイ』です。


その赤いネクタイをマジマジ見ながら

『わたしこれ巻けるゥ~』と手に取りはじめましたよ。


「へ~Mさん,ネクタイ巻けんのか~,すごいなぁ」


『ちょっと巻いてみていいですかぁ~?』


「おお,いいけどホントに巻けんのかい?」


ええ,お任せアレ~と言わんばかりにぐるぐる巻き始めました。


・・・・・?


あのォ~・・・

それはただ,ぐるぐる巻いてヨレっと結んだだけでは・・・


そんな残念そうなわたしを尻目にMさんは大はしゃぎです。


ジャージ姿にへんてこりんなネクタイをぶら下げて

自習室(職員室)をとことこ,とことこ。。。


そして!

いきなり天井に向かってジャンプ!


さらに助走をつけてジャンプ!!


しかも全く届いていません。


何事かと思われるでしょうが,

実はジャンプして天井をさわれるようになることは,

彼女にとってのひとつの大きな目標なのです。


職員室で,ジャージ姿にへんてこネクタイぶら下げて,ぴょンぴょンとびはねてる


ネクタイをすることでちょこっとだけ背が伸びた気がしたのでしょう。


きゃはは,きゃははと笑いながら猛ジャンプ。


彼女はいつでも,どんなことでも声を上げて笑います。


けたけた,けたけた。

わっはっは,わっはっは。


もう誰かが面白いことを言おうものなら,

大爆笑して笑いが止まらなくなります。


いつでも笑顔を絶やさないMさんは,

ネクタイぶら下げて大笑いしていました。


そんな姿を見て,なんだかこちらも愉快な気持ちになれます。


どんな事でも面白おかしくなるなんてうらやましいですね。


そんなネクタイ娘Mさんですが,

難しい英単語や英文のテストをするとガンガン書けます。

課題をこなす量もだいぶ増えてきました。


勉強に関してはずいぶん成長しています。


もうちょびっと背が伸びて,天井に手が届く日も近いかもしれません。


かしこ