『面倒なことでも,初めの一歩を踏み出すこと』

僕はあれから順調に自分の立てた計画を消化していた。


GWの時の様なお恥ずかしいことにはならず,

コツコツ,コツコツ予定通り進められている。


確かに『めんどくさいなぁ~・・』と思うときもあったけど,

王子が言うようにちょっとだけでもやるようにすると

不思議とエンジンがかかってきて,今のところパーフェクトにこなせている。


そしてもうひとつ。

最近自分でも変わってきたなぁと思えることがある。


それは,続ける楽しさがわかってきたことだ。


計画を5日間くらい続けていると,自然と体が勉強机に向くのだ。


いや・・・それはちょっと言い過ぎでした。


『自然と』ではないです。でも,なんかせっかく続いているから

ココでやめるともったいない気がしてしまうようになっちゃったんです。


例えるなら,夏休みの早起きラジオ体操のスタンプを

毎日もらい続けている感じと言えば伝わるかなぁ・・・


スタンプと日付が連続してついているカード。

それを見て満面の顔をしている僕。

そんな感覚なのだ。


6月の第2週にある英検4級!ぜってー合格してやるぜぇ!!


鼻息荒く勉強していると,王子がどこからともなく現れて話しかけてきた。

「気合のオーラは赤色だ。そしておれのオーラは金色だ」


ハイハイ,勉強の邪魔をしないでくだせーよ

と言わんばかりに僕は王子を無視した。


「ようよう,無視するなって。英検合格したいのはわかるけどさ」

「お前の最大の目標は高校合格なんだろ?」

「と,なればもっと力を入れなければいけないものがあるじゃないか」


へっ?そんなのありましたっけ?

な~んてお間抜けなことはさすがに言わない。

『もちろんです。1学期の期末テストですよね?』


そうなのだ。


僕んとこの地区は1学期は中間テストがなく,

6月後半に期末テストが1回だけあるのだ。

あとちょうど一ヶ月後だ。


「へへ~!えらいなぁ。ちゃんと覚えてるんだ」


『あったり前じゃないですか。見てくださいよコレ』

『こんなものが目の前にあったら忘れたくたって忘れられませんよ』


僕は目の前の紙を指さした。


【定期テスト目標】

国語:85点

数学:75点

英語:80点

理科:75点

社会:85点

合計:400点!


そこにはデカデカと定期テストの目標が書かれている。

毎日毎日これを眺めていたものだから,

頭の中にこの目標がこびりついていて居座っているのだ。


『ようやくコレを達成する時が近づいてきているんですね』

『今回は絶対達成します』

『日頃の勉強も常にこの点数を意識してやっていますからね』


「ほう,感心感心。これはかなり期待できるんじゃないかね」


『ええ!任せてくだい!』

ドンッと自分の胸を叩いた。


『で,王子?これから定期試験に向けて僕は何をやればいいですか?』


「ズコッ!なんでやねん!」

「もう自分のスタイルを築いたんじゃないの?まったく・・・」

「まあいいわ。ほんじゃ手始めに1週間で英語の本文を丸暗記しようか」

「そうだなぁ。U1~U2までいいからさ」

「ひたすら1週間かけて本文暗記してみ」


『1週間もあれば楽勝ですよ。って言うか3日で大丈夫です』


「ふん!そんなの当たり前じゃ。1日でできるわい!」

「『1週間』という期間が大事なのな」

「とにかく本文訳だけを見て英文をスラスラ書けるようにしておく事」


『わかりました。じゃあ王子が採点してくださいね』


「おお。まかせておけ!」


ふっふっふ。

王子は僕の実力をわかっていない。

本文暗記なんて楽勝じゃん♪


【本日の宿題


英語の本文暗記


26.僕も計算名人


かしこ