『自分に制約をつける』
もし次の数学の小テストで満点を取れなかった何かを捨てなければいけない・・・
僕は王子の鼻歌の中ドキドキしていた。
それはある『制約』が頭をよぎったからだ。
もし満点をとれなかったら・・・
大好きなゲームをするのを制限・・したらどうだろう・・・
よし・・
ドキドキ・・・
『わ,わかりました。僕はもし満点がとれなかったらゲームを制限します!』
「ほう~ゲームをねぇ~。で?どう制限するの?」
『毎日2時間やっていたゲームを1時間に減らします!』
王子はへ~という顔をして僕に言ってきた。
「よっしゃ,わかった。」
「お前は明日の小テストで満点を取れなかったらゲーム1時間な」
「んじゃそこの紙に書いておいて。署名も忘れずに」
僕は紙にその『制約』をでかでかと書いて机の前に貼った。
よ~しがんばるぞ!
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翌日の夕方,僕は部屋から窓の外を眺めていた。
小テストの結果は・・・
50点満点中48点だった・・・
計算ミスがあったのだ。いつもはできていたのに。
しかもそのテストで満点は一人,あの『できすぎ君』だけだった。
くやしい・・・ちくしょう・・・もうちょっとだったのに。
王子がテクテク寄ってきて,肩をたたいて言った。
「どうだい?悔しいかい?」
『ハイ・・正直悔しいです。アト一問,計算さえしっかりできていたら・・・』
「でもな,お前さん。実はすごいんだぜ。」
『そうでしょうか・・・』
「いいか?今までのお前は小テストなんか眼中になかった。」
「でも,今回はそれを自分で目標に掲げチャレンジした。」
「周りの友達の点数を見ればわかるだろ?」
『ええ。僕の友達は20点とか,15点とかでした』
「だろ?そういう一つ一つが大切なんだ。」
「できる子とできん子にはそういう差なんだ。」
『差・・ですか?』
「そう,差だ。・・・よし,次の課題はコレにしよう」
「点数をとる生徒をじっくり観察する事だ!」
『観察ですか?』
「その今回満点だった生徒を学校でよ~く観察してみ」
「そうすれば自分との差がわかるさ」
よ~く観察するか・・・僕とあの天才君の差はどのくらいあるんだろ・・
「アトお前さんゲーム一時間だけな(笑)」
・・・わかってますよ。
【本日の宿題】
点数がとれている生徒を観察する
かしこ