あれから1ヶ月
別に付き合って何が変わったというわけでない。

(ちゃんと付き合ってるかもはっきりと分からない…)

でも変化は1つあった。

「天音次はこれ頼むよ。」

「はい。分かりました!」

そうです。
雲雀さんが私の名前を呼んでくれるようになったんです。

(あの日までずっと『君』だったから嬉しい)

「顔、にやけてるよ。」

「えっ?そ、そんなことありません…」

「そういえば、今週イタリアの出張があるんだ。
君にもついてきてもらうつもりだから、そのつもりで。」

「分かりました!」

(また、イタリアに行けるんだ。
今度は悪いことが起こらなかったらいいけど…)

「スーツ用意しときなよ。秘書として着いてきてもらうから。」

「はい。」





イタリア出張、出来るだけ天音には着いてきて欲しくなかった。
でも今回はそういうわけにはいかなかった。

ヴァリアーの所に行ってその後9代目姫から直々に話があるそうだ。

(…出来るだけあいつらに天音を会わせたくないけど仕方ないな…。)

ボンゴレ本部に天音を置いていってもいいのだが、
それは不可能だった。

継承式を妨害されたあの日から、天音の能力が露見した。

だからボンゴレの上層部にも天音の力を利用しようとしている奴らがいるらしい。

だから自分の近くに置いておくのが一番の手だった。

(仕方ないね。)


雲雀は深くため息をついた。



***


イタリアに出発する日
また、ボンゴレの自家用ジェット機だった。

(相変わらず凄いよね…)

「雲雀さん、今日はどこに行くんですか?」

「…ヴァリアーの所。」

「ヴァリアーって何ですか?」

「ボンゴレ9代目直属独立暗殺部隊。」

「暗殺…
そんな部隊があるんですね…」

「僕は嫌いだけどね。」

「そうなんですか…。」

「「…。」」

(気まずい…)

あれから二人きりになることはいっぱいあったけど、大抵は仕事があったから…
こんな何にもする事がない状況で二人きりは初めてだ。





(天音はこの状況を気まずいと思ってるだろう。)

顔を見たらすぐわかる。

でも僕にとったら絶好の状況だった。

大広間では仕事もあったし草壁もいた。

から、この状況で少し天音をいじめたくなった。

「天音、ちょっとこっち」

「はい?」

そう言ってなんの疑いもなく近づいてくる天音の腕を自分の方に引っ張った。

「えっ!?ちょっ!」

天音が僕の上に転けた状態になった。

案の定、天音は顔を真っ赤にさせていた。

「ひ、雲雀さん!?
ちょっとやめてください!?」

「嫌だ。」

「嫌だって…そんな…
えっ?ちょっと!?」

次は自分の膝の上に天音をのせた。







(顔、近い…)

「スーツ似合うよね。」

ふいにそんなことを雲雀さんに言われた。

「そ、そうですか?
私なんかより雲雀さんの方がよく似合ってますよ。
かっこいいです。」

初めて会った時もスーツ姿だった。
ただ一目見ただけでカッコいいと思ってしまったんだ。

「へぇ。嬉しいね。」

私は無意識にあんな事言ってしまったので、自分の言った事に思わず赤面してしまった。

「天音」

返事をして頭をあげると不意打ちにキスされてしまった。

「っっっっっ!?」

「一々反応が面白いよね。」

「面白くないですっ!」

こうしてるうちにイタリアに到着した。



○●○●○●○●○●

お久しぶりです(^-^)/

心音です( ´∀`)/~~

甘い話を書くのは
難しいですね…泣

もっと研究します:-(

何かコツがあったら
教えてください(;_;)/~~~
お願いします\(^o^)/

とは言ったものの、今雲雀さんがどこにいるのか知らない。

(本当に私って後先考えてないよなぁ)

しばらく歩いていると前方に見覚えのある姿がこちらに向かっていた。

「嘘…」

紛れもない私の思い人だった。

誰かを探しているようだった。
今、目がばっちりあってしまった。

(やっぱりダメだっ)

そう思って私は無意識に回れ右をして人混みを抜けて、この世界にきた時私が倒れていた並盛神社の境内の森に逃げ込んだ。


***


(どこだ?)

群れることを嫌う僕がこんな所に来るなんて信じられないね。

いつ以来かな?
ショバ代回収以来のような気がする。

(天音に早く会わなきゃね。)

そう言って天音を探していると、前方にこっちを向いている少女がいた。

(…天音だ。)

少し化粧をしているのか、いつもより綺麗だ。

そんなことを思っていると突然、天音が逃げ出した。
何で逃げるの?
待ちなよ。
まぁ逃げてもいつまでも追いかけていくけどね?
この気持ちの責任とってもらわないとね。




***

なかなか前に進めない。

(早く、早く…)

何でこんなに急いでるのか分からなかった。

やっとあの森に出てきた。

(もうちょっと…
もうちょっと奥に…)

「待ちなよ。」

突然後ろから抱きしめられた。

「っ!
離して下さい!」

「嫌だ。」

首に回った腕がさらにきつく巻き付いた。

「どうして…
どうしてですか?」

花火が上がった。
少し離れた人混みの中から感嘆の声が漏れていた。

すると雲雀さんは私の耳に口を近づけた。





「好きだから」





確かに…確かにこう言った。

私達二人の空気だけ別世界のようだった。

「返事は?」



「雲雀さん、私の返事わかってますよね。」

そう言うと雲雀さんはふっと笑った。

「君の声で聞きたい。」

私は雲雀さんの方へ体を向けて言った。

「私は雲雀さんのことが、好きです。」

しっかりと雲雀さんの目を見据えて言った。

すると雲雀さんは嬉しそうに笑っていた。

「Grazie.
Mi piace, anche.」

そう言って私達は影を重ねた。
私はみんなとの待ち合わせ場所に急いだ。

「遅いぞ!天音!!」

「ゴメンね。下駄あんまり歩き慣れてなくて…」

「かわいいーっ!!
さすが私の相方ね!
こら、平太みとれてんじゃないよ!
私という女がいるでしょ!?」


「べ、べつに見とれてる訳じゃないっ!
ほら、行くぞ!」

まぁお祭り巡りは、自然と平太君・みれいちゃんと私・優斗君に分かれた。

「似合うじゃん浴衣。
まぁ馬子にも衣装ってやつか?」

「ありがとう。優斗君も似合ってるよ」



みれいちゃん達は金魚すくいで立ち止まって金魚すくいに夢中になっていた。

「おいっ!みれい!そっちのデカイの俺に捕らせろ!」

「ダメダメっ!
これは私の獲物です!」

まぁ予想通りって言ったら予想通りなんだけど、周りの小学生ドン引きしてるよ…

「だめたわ、こいつら。
こうなったらとまんねぇから。

おいっ!平太、俺らあっちで休んでるから気がすんだら来いよ!」

「ラジャー!!
おいっ!みれい、そっちいったぞ!」

「天音、行くぞ。」

「えっ?でもいいの?」

「いいから。
お前足怪我してんだろ?
診てやるから」


そう言って私達は少し人が少ない所で休憩した。

「はい、お茶で良かったか?」

「ありがとう。
さっきの二人凄かったね。さすが付き合ってるだけあるよね。」

「あいつらは毎年そうなんだ。

…お前また何か悩んでんだろ?」

「なんで?…何で分かるの?」

「さっきからぼぅっとし過ぎ。
話してみ?」

「本当に優斗君って凄いよね。
…あのね、
もしだよ…
もし6つも年上の人を好きになったら、優斗君だったらどうする?」

「なぁそれって、雲雀ってヤツか?」

「…どうして!?」

「いや、いろいろ…な?
俺だったら気持ちしっかり伝えるかな?」

「私にも出来るかな?」

「……大丈夫だよ。
お前なら…
…行ってこいよ。」

「えっ、今から?」

「そう、今から。
お前の気持ちぶつけてこい!」

「!!
そっか…
そうだよね。
伝えなきゃ分かんないもんね…
私、行ってくる!!」

「おぅ行ってこい!
頑張れよ。」

私は優斗君の言葉におされて、雲雀さんの元へ走った。




「優斗、本当に良かったのかよ?」

天音が走って行った後、寺の影から出てきた。

「何だよ。お前ら盗み聞きか?」

「好きだったんじゃないの?天音のこと。」

「…。
俺はあそこで告れるほど勇気はねぇよ。」

「うしっ、じゃぁ今夜は3人で遊び明かしますかっ!」

「おぅっ!
じゃ次は射的ねっ!?」

「お前ら本当にガキだよな。
まぁ今日くらい付き合ってやるよ。」




***




「よぉ雲雀。」

「何だい。赤ん坊。」

「天音なら、えらくめかし込んで祭に行ったぞ。
…ナンパされたりしてな」

「何が言いたいの?」

「クラスの友達と行ってるみたいだぞ。
…とられても知らねぇぞ。」

それを言われて頭に思い浮かべたのは、あの神崎優斗という男。
あの男は絶対、天音のことを…


「遅くなって、他の物になっても取り返しつかねぇぞ。」

「…チッ」

舌打ちして気づいたら僕は走り出していた。