あれからだいぶたって、私は、他の問題の壁にぶつかっていた。

「はぁー」

自然ともれるため息。

それは今日、担任から渡された『進路希望調査』のせい。

(どうしよう…)

私はこっちに来て進路なんて何にも気にしていなかった。

ただ、このまま風紀財団の秘書を勤めることを考えていた。

でも、自分でもやりたい事はあった。

前の世界からの夢。

それは看護師になること。
こっちの世界では誰にも言ってないけどね。

(どうしよう…)

さらにさっきより深いため息が出た。


ボンゴレの廊下を歩いているとクロームちゃんにあった。

「天音…何か悩んでる?」
「えっ?…分かるの?」

「うん。…何かあった?」
私は思い切ってクロームちゃんに全て話す事にした。

「天音、それ、雲の人に言ったほうがいいと思う。」

「どうして?」

「雲の人は天音がしたい事をして欲しいって考えてると思う。
それに…天音はもっと我が儘言ったほうがいいと思う。」

「私っ!?
でも今でも我が儘言い放題だよ…。
守られてばっかだし…。」
「それは我が儘じゃない。それは私達の我が儘。
雲の人も私達も天音を守りたいから、守ってる。」

「クロームちゃん…
ありがとう。
私、恭弥さんに話してみるね。」

そう言って彼女は出ていってしまった。

「骸様、いつまで隠れてるの…?」

「おや、気づいていましたか。
僕達は天音に沢山のものを貰ってるのに、なぜ彼女は気づかないのでしょうかね。」

「…それも、天音のいいところ。」

「クフフ、そう…ですね。」




「恭弥さん?今いいですか?」

「どうしたの?」

「あの…
折り入って話があるんです。」

「ここにおいで。」

そう言って私は恭弥さんの隣に座り、進路希望調査紙を広げた。

「恭弥さん、私は前の世界にいる時からの夢があります。
私は…看護師になりたいんです。
だから、お願いします!
私に大学にいかせてください。」

「…やっと、自分のしたい事言ってくれたね。
…と言うことだ。沢田綱吉。」

すると大広間のふすまを開けて沢田さんが入ってきた。

「沢田さん!?」

「クロームから天音が話があるって聞いてね。
…分かったよ。
大学行きの件はボンゴレが全面支援するよ。」

「ありがとうございます。でも、お金は返させて下さい。何年かかるか分かりませんが…。」

「わかったよ。」

恭弥さんは全部お見通しだったみたい。

流石だ。

こんな素敵な男の人なんていないと思う。

私は幸せ者だ…。







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はい
ここで桜貝終わりです

え?

ここで終わりって?

いやいや第二章
に続きます(^-^)