(光の球心体が…
崩れる)

一瞬眩い光を放ち光の球心体が崩れた。

(天音の手に何かある?)

「天音!?」

天音がゆっくりと目を開けた。

「あ、あれ?恭弥さん!
哲さんまで?
ここは?」

「天音の部屋。
ねぇ、何があったの?」

天音はうつむきがちに答えた。

「初代姫に会いました…
『自分の身は自分で守らなければならない。』って言われてこれを渡されました。」

そう言って天音の手の中には扇子が握られていた。

「それから…私にはまだ自分にも分かっていない力があると…」

力?
完全治癒能力の他にまだ能力があるのか?

「それ、使い方分かるの?」


「いや、分かりません…」
「ちょっと着いて来なよ。」

僕はボンゴレのトレーニングルームに天音を連れて行った。




***

「広いっ!」

私は恭弥さんに着いてきた。

トレーニング室があるとは聞いていたけど、入るのは初めて。

「ここで使ってみなよ。」
「でもっ、私使い方分かりませんっ!」

「構えてみたら何か分かるかもよ。」

そう言いながら恭弥さんは口元に微笑を残しながらトンファーを持ってこちらに向かって来た。

私は本能的に右手に扇子をひろげ、サイドの鈴を鳴らしながら自分に向かって扇いだ。

スルリと恭弥さんの攻撃をかわした。


「っ!?」

「どうやら、本能的にやったみたいだね。
…次はかわすだけじゃなくて僕に攻撃しなよ。」

「だ、だめです!
出来ません!」

「ずべこべ言わずに早くしなよ。
じゃないと、僕が天音を噛み殺すよ。」

と言って私に向かって来た。

「えっ?えっ!」

私はワケわからなくなり、また本能的に扇子を恭弥さんに向かって扇いだ。

風がが恭弥さんに当たった。
「恭弥さんっ!?」

風に当たったはずなのに恭弥さんは寧ろ元気そうだった。

「やっぱりね。
君の風は君の能力と一緒。味方にエネルギーを与える物のようだね。」

本当にこれだけ?
いや違う華音さんが最後に言っていたことはこれとは違う…。

「よぉ。雲雀、面白そうじゃねぇか。」

入り口の所にはいつの間にかリボーンくんが立っていた。

「一度俺と天音で戦わしてみろ。
弾はペイント弾にするからな。」

と言った瞬間リボーンくんが私に銃を放った。

(ま、間に合わないよ!)

そう思って私は咄嗟に体に力をいれた。
すると光の球心体が私を包んだ。

「!?」

な、にこれ?
弾をはね反した?




***

さっきの天音を包んでいた球心体がまた現れた。



あれは無意識に天音が出した物だったのか?

球心体が消えた瞬間天音が倒れた。

「天音!」

腕をみると刺青が広がっていた。

なるほど、力を使った時と同じように体に反動が起きるらしい。

「おい、雲雀。
ツナに報告しとくか?」

「頼むよ。
この子連れて帰るから。」

気を失った天音を抱き上げ天音の部屋へと運んだ。