旦那さんを
葬儀やさんの寝台車に乗せ
 
 
お義母さんとお義父さんと
帰宅し
現実味の全くない
葬儀の打ち合わせをした
 
 
 
時計はすでに
朝6時
 
 
 
それからは
友達たちが
自宅に
お別れに来てくれた
 
 
 
今にも
なんだよって
起きそうな旦那さん
 
 
ただ眠ってる様にしか
私には見えない
 
 
 
でも
冷たい身体が
命がない事を
物語る
 
 
 
 
お義父さんと
お義母さんが
近所のスーパーへ
涙雨の降る中
出掛けた
二本貸したら
一本でいいよと
相合い傘で
家を出た
 
 
 
後ろ姿を
眺めていたら
涙が溢れた
 
 
 
アタシ達も
あんな風に
歳を重ねるはずだった…
 
 
 
明日は通夜だ
 
 
 
喪主として
旦那さんを
しっかり送り出さないと
ならない
 
 
 
 
涙は枯れない事を
知った
 
 
 
命があっても
なくても
愛が変わらない事も
知った
 
 
 
アタシはいつまでも
旦那さんを
変わらなく
愛してる
 
 
 
愛し続ける
 
 
 
 
明後日には
旦那さんの
姿が
この世から消えてしまう
 
 
 
灰になってしまう
 
 
 
冷たくなった唇に
何度もキスをした
 
 
 
 
白雪姫の様に
生き返る気がしたけど
やっぱり無理だった
 
 
 
 
旦那さんは
 
 
 
もうすぐ
姿を変える
 
 
 
 
だけど
きっといつも
アタシの側に
これからもいる
 
 
 
 
潔く
別れを選んだのは
旦那さんの
私への最後の愛情だったんだと思う
 
 
 
無駄にしない
 
 
 
この先もアタシは
旦那さんを
愛し続ける