再び思いを伝える前に離れた私達
目の前に現れたのはライバルとも言える当の彼女
複雑な思いが交錯する・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
クラス替えで離れ離れになったSと私。
これまで保てたわずかな友情も、このクラス替えをキッカケに消滅してしまうのは目に見えていた。
しかも新しいクラスには例のかわいい彼女が!!
そしてなぜか、出席番号が前後。座席も前後。
彼女はいい子だった。
気軽に話しかけてきてくれて、すぐに打ち解けることが出来た。
瞬く間にいつも一緒にいる友人になってしまった。
彼女とクラスにいて仲良くしている分には何の問題もなかった。
ただ問題が一つ。
Sに会いに行くときに必ず私も同行しなければならなかったこと。
コレはかなり苦痛だった。
だって恋の相手のSと友人がいちゃついているところを、私は黙ってみていることしか出来なかったんだから。
しかも波風を立てないようにスマイルキープ。
拷問でしかなかった。
Sに対する恋心と女友達への友情。
その狭間で私は苦しみもがいていた。
もう私の気持ちはミーハーなんて域を越していた。
そんなある日のこと。
彼と彼女は別れた。
詳しい理由は知らない。
別れてからも友達だったから、喧嘩ではないと思う。
でもそのことでチャンスは出来た。
しかしやはり、「友達の元彼」なんて人に別れたからってすぐに告白なんて出来るはずもなく。
半ば諦めかけていた、その時だった。
彼女が唐突にこんなことを言った。
彼女「ちえりってSの事すきなんでしょ?」
私 「はい?!!!」
彼女「前からそうだったんじゃないの?」
私 「え?は?なに?!急に」
彼女「今がチャンスじゃん。告白しなよ。ぐずぐずしてるととられちゃうよ。」
えぇ~~~~~~~?!
だよ本当に。気付いてたんかいって話ですよ。
それでいちゃついてたのかよって話は置いておいて。
こんなことを軽く言っちゃう彼女の斬新な考えに脱帽。
でもなんだか、うれしかった。
それでもやっぱり、はいそうですかって告白なんて出来ない私。
大体告白なんて初めてだった。
どうやって想いを伝えればいいのかなんてわからなかった。
すでに言葉では言い表せない3年分の想いが私の心の中にあった。
私は悩みに悩んだ。
告白してしまえば友情は成立しない。
OKでもいつかは終わりが来るかもしれない。
それより何より、私の存在が彼の中で大きいものだなんて自信はなかった。
きっとふられる。
でもきっと、言わないで後悔するほうが気持ち悪いんじゃないか。
伝えるだけ伝えてみようかな。
悩んだ末、告白を決意した。
続く