俺はゆきちゃんを家まで迎えに行き、


近くにあるファミレスへ移動した・・・


店内は若者やOL,おばさんで賑わっていて、


空いている席といえば、入り口からほど近い


人通りの多い場所しか空いていなかった・・・


しょうがないので、一番入り口に近い席に


俺たちは座るしかなかった・・・


俺「いつも、ココ多いのかな?」


ゆきちゃん「ですね・・・ココ安いし・・・」


俺「そうだね・・・そういえば、


ゆきちゃんお昼ごはん食べた?」


ゆきちゃん「いえ、まだです・・・」


俺「なら、とりあえず食べようか?」


ゆきちゃん「はい!」


そうして、二人ともパスタを頼んだ・・・


俺「で、話なんだけど・・・


実は、昨日、アヤから電話があってさ・・・


それで、お礼に行こうって誘われたんだけど・・・


ゆきちゃんはどうしたい?


一緒に行く?」


ゆきちゃん「あっ、はい!」


俺「そっか・・・


でも、アヤ・・・かなりゆきちゃんのこと・・・


その・・・何て言うか・・・


苦手にしてるみたいでさ・・・」


ゆきちゃん「えっ!?どうしてですか!?」


俺「いや・・・それは俺もよくわからないんだけど・・・


ゆきちゃんはどうなの?


アヤのことどう思ってる?」


ゆきちゃん「あっ・・・でも私もちょっと苦手かも・・・」


俺「やっぱり・・・?」


そりゃ、さんざん喧嘩売られたらそうなるわな・・・( ̄ロ ̄lll)


俺「じゃあ、お礼は二人で行く?アヤは放っといて・・・」


ゆきちゃん「あっ・・・でも、アヤさんが別にいいなら


私もアヤさんと一緒でいいですよ?」


俺「そう?・・・でも・・・


これ、言ってもいいかわかんないんだけどさ・・・


実は、今アヤに言い寄られてるみたいな状況なんだよね・・・


俺・・・」


ゆきちゃん「えっ!?そうなんですか!?


それで・・・先生はどうするんですか?


アヤさんのこと・・・」


俺「それは・・・一応断ってるんだけど・・・


ちょっとあきらめてもらえないような状況なんだよね・・・」


ゆきちゃん「はぁ!?それはちょっとおかしいですよね!?


断られたなら、きっぱりあきらめればいいのに!」


俺「う~ん・・・そうだよねぇ・・・・あせる


どうすればいいかなぁ?」


ゆきちゃん「よかったら、今度お礼に行く時、


私が言っといてあげましょうか!?はっきりと!!


俺「えっ!?( ̄ロ ̄lll)でもそれだったら・・・


ゆきちゃんとアヤがモメるようなことにならないかな!?あせる


ゆきちゃん「あぁ~・・・そうですねぇ!!


それなら、暗に伝えるようにしましょうか!?キラキラ


俺「どうやって!?」


ゆきちゃん「例えば、私と先生が付き合ってるように


みせて、それとなくアヤさんがあきらめるような


流れを作るとか・・・w」


俺「なるほどね・・・でも、彼女いるって言っても


あきらめなかった人なんですけど・・・( ̄ロ ̄lll)」


ゆきちゃん「そうなんですか!?


先生・・・彼女さんいたんですか!?」


俺「あっ・・・いや・・・あせる


ヤバッ・・・!!


サヤのこと内緒にしなきゃいけなかった!!( ̄ロ ̄lll)


今、俺が高校生と、しかも元生徒と


付き合ってること知られたら・・・


ゆきちゃんの真面目な性格からして・・・


絶対、軽蔑しますよね!?(ノД`)


しかも、ゆきちゃんとは来年も一緒の研究室だし・・・


知られたら最後・・・


研究室にも行きづらくなるんですけど!!(ノД`)


いかん、いかん!!


ここは、何とかごまかさねば!!


俺「その・・・それは・・・


ごまかすために言ってるだけなんだけどさ・・・あせる


ゆきちゃん「あっ、そうなんですかぁ・・・」


気のせいか、ゆきちゃんがほっとした態度をとった・・・


俺「で、どうしたらいいと思う!?」


ゆきちゃん「そうですね・・・でも、アヤさんも


先生にホントに彼女さんがいるのか疑ってるんだと思いますよ?


だから、目の前でしっかり彼女さんがいることを


認識させれば、さすがにあきらめざるを得ないと思うんですけど・・・」


俺「なるほどねぇ・・・・じゃあ、ダメ元で・・・やってみる・・・?」


ゆきちゃん「そうですね♪」


俺「何か、ごめんね・・・ゆきちゃんにまで迷惑かけて・・・」


ゆきちゃん「全然、いいですよ♪」


その時、店員さんがパスタを運んできた・・・


俺「じゃ、とりあえず、食べますか?」


ゆきちゃん「はい♪」


その後は、ゆきちゃんとパスタを食べながら、


これからどういう研究をするかとか、


進路をどうするかという話に花が咲いていた・・・


研究はそれぞれ、教授が一緒なので


似た様な研究になることが予想され、


これから一年間、


協力することも多くなるだろうという話・・・


進路については、お互いに迷ってるような段階・・・


でも、言葉の端々から、どうやらゆきちゃんは


小学校の先生になりたい模様・・・


先生か・・・


ゆきちゃんなら打ってつけだろうな・・・


そう思いながら、


ふと、入り口の方に目を見やった・・・


その時・・・


女子高生らしき集団がちょうどファミレス内に


入ってきているところだった・・・


店員さんが「何名様ですか?・・・」と伺いに参っていた・・・


先頭の女子高生が「7人です!」と答えている・・・


おいおい、多いな・・・


しかも高校生がこんな時間に何してんだよ・・・


学校はどうした!?


そんな突っ込みを心の中でしていた俺は・・・


あっという間に凍りついたんだ!!


ハッ( ̄ロ ̄lll)・・・


その中に、いつも見慣れた小さな人影が


こちらを向いて立っていたから・・・


そう・・・


それは・・・


サヤだったんだ・・・!!ヽ(゜△゜lll)ノ


サヤもどうやら俺に気付いたようで、


鋭い眼光をこちらに向けている・・・





終わった・・・(ノД`)
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