ええか、おだちゃん、旅行というものはやな…
などと語ってたら、到着したんですよ!熱海!
我々は、13時半にはチェックインし、
14時の時点でもう露天風呂に入ってましたね。
ああ気持ち良い。
カイジの作者、福本伸行先生に漫画化してもらったら、
このシーンは、見開きで、
愉悦…!
ヨンゴー組が初めて味わうと言ってもよい、愉悦の一時であった…。
と書かれていたことでしょう。(誰がヨンゴー組だ)
いや~ほんとに気持ちいいんですよ。
平日の昼なので、我々以外誰もいないんです。
泳いだりもできるんですよ。
あと、立ち上がって全身の力を抜き、上半身を湯面に叩きつける、ゼロ・グラビティもできるんです。
2時間入ってましたね。何喋ってたか全く覚えてませんが、恐らく、愉悦…!と言い合っていたと思います。
さすがに一回出て、ご飯までゆっくりしようかということになったのですが、
僕がお風呂から出て、てくてく歩いていると、おだちゃんがこう言います。
「チェリーさん、眼鏡どうしたんすか?」
あまりの愉悦に忘れてました。確かに来るときはかけてた。
ただ、懸命なちゃまらーなら、僕と同じタイミングでピーンと来たのではないでしょうか。
あの、中野で私にちょっかいを出してきて、
お笑いのノリなら当然すぐつかまって、キャッキャキャッキャ言い合うくだりをやらせずに、
500メートルくらい逃げ続けたあげく、私を巻いたあのおだちゃんが、
人の眼鏡なんか気にするわけないんです!!
絶対あいつが持ってるに決まってる!!
でも、一応、脱衣徐に戻って眼鏡を探す私。
「もうええねん!おだちゃん、眼鏡出せ!(笑)」
するとおだちゃんは言いました。
「なんか、湯船の底で見ましたけどね」
いや、もうめっちゃめんどくさいやん!!(笑)
浴衣も着てるのに!
僕は、髪を振り乱しながら、浴衣をたくしあげて湯船に入ると、
湯の底で、眼鏡が光輝いています。
わー、眼鏡がゆらゆらしてんの初めて見たー
僕は熱海湯けむり殺人事件を今夜起こしてしまうな、などと思いながら、
取ろうとしたら、
浴衣濡れてまうやん!!
いや、一回上がって、浴衣脱がなあかんやん!めんどくさい!めんどくさい!!
と絶叫していると、
「チェリーさん、足で!足で!」
この事態を引き起こしたおだちゃんからのアドバイスです。
彼は私をどうしたいのでしょうか。
おだちゃんからのナイスアドバイスで、私はこの窮地を脱することができ、無事、足で眼鏡を取り上げることに成功しました。(96時間リベンジのリーアム・ニーソンも同じことやってました)
一瞬ナイスアドバイスをくれたおだちゃんが天使に見えましたが、
いやいや、この事態を引き起こしたのあいつだし!!と思い直し、
熱海湯けむり殺人事件の構想を練ることにしました。
つづく
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