芸人もほとんどの人がそうでしょうが、

僕も30歳を越えてから、占いのたぐいにすがるようになりました(笑)


若い頃は、俺様は天才やからすぐ売れるやろ、ぐらいの気持ちがあるんですが、


30歳を越えてまだ泥芸人となると、



おや?

おかしいぞ?

未来予想図が、かーなりズレてきてるぞ。

今の状態、歌にして、この歌売れるぅ?



となるわけです。




そして、人は占いでもなんでもええから、なんとかしたいと、もがきだすわけです。






6年くらい前ですかね。


いち・もく・さんの江口からこんな話を聞きました。



「茨城にむちゃくちゃ当たる占い師がいるんですよ。

僕の知り合いもすごい当たるから、ちょくちょく行ってて、

その人の奥さんもすごいの知ってるから、旦那が浮気してんちゃうか?って気になったときに、その占い師に電話して、

あなたの旦那さんはこんな女と浮気してるってズバズバ当てて、夫婦ゲンカにもなったりしてるんですよ。




ほんで僕もね、一時期おかしくて、

バイクの免許の点数が急に半年で11点引かれたんですよ。


それがね、例えば信号で止まってて、

右に行ける信号つくじゃないですか。

そやのに、体が左に曲がってしまうんですよ。

それで、点数ガンガン引かれて、

これおかしいぞ?って、さっき出てきた知り合いに相談したら、


霊は体の左側にケガさせるんですって。



ほんでね、成仏したいから、成仏できる人のとこに連れてけって言うてるんですよ。」



かんちゃま「えっ!俺、アキレス腱切ったけど…それは右側か…霊じゃないか」



江口「それは霊じゃないですね。

ほんで僕は、バイクとかでもその時期だけ、ようコケて、体の左側ばっかりケガしてたんです。


んでその知り合いが、茨城に観山先生っていう、むちゃくちゃ当たる霊能力者がいるから、行ってみたら?って言うてくれたんですよ。

そこ、紹介でしか行けないんですけど。



ほんで行ったらね、



まず駅前からタクシーで行くんですけど、


観山先生のとこお願いします、言うたら連れてってくれるんですよ。」



「すげー!」



「ほんで着いたらね、鳥居みたいなんがあるんですけど、そこを通るとき、頬がなでられたみたいにファッとなるんです。



ほんで中入ったら、もう90才くらいのおじいちゃんなんですけど、


観山先生がね、僕の後ろぐらいのとこ見て、話しかけてるんです。


ほんで、君は人を笑かしてるけど、それは後ろにいる守護霊のおかげやって言うんです。


で、今から、二人の間にその守護霊を出すよって言うて、出したら、


なんにもないのに、笑けてくるんです。


観山先生と僕が笑ってるんですよ。すごくないですか?


ほんで、また後ろに戻したら、笑いがおさまったんです。




で、君には悪い霊がついてるから、今からそれを上げていくねって言うて、


一体ずつ、ぶつぶつ喋って、成仏させていくんです。



これ、時間かかるから、一日3人くらいしか見れないんですけど、



ほんで全部終わって、『どう?軽くなったでしょ?』って言われて。



正直、なにも変わってなかったんですけど、話合わそうと思って、そうですね、って言おうとしたら、


そうですねの、そう、ぐらいで、

後頭部取れたんちゃうか?って言うぐらいの衝撃で軽くなったんです。」




「すごい!俺も行きたい!!

なんぼなん?」



「それは3万円なんですけど、最初いくらでもええって言うてたら、お金持ちの社長とかは、何百万て置いていくんですって。

こういうので必要以上にもうけるのは、害になって返ってくるんで、一律3万円になったらしいですよ。」




「3万か…高い…でも行きたい!

紹介してくれ!」






ということで、行くことになりました。


みなさん、こんなすごい話聞いたら行くしかないでしょう!





3ヶ月くらい待たされて、


やっと予約がとれたんです。






そしていよいよ当日、


2時間半くらいかけて駅に到着。





観山先生にお会いして、




「僕は今オスカープロモーションなのですが、ナベプロにも知り合いがいて、一緒に頑張っていきたいので、どちらの事務所がいいのか迷っています!どちらがいいんでしょうか?」



ってお聞きしたところ、



観山先生は、ご高齢なので、口がずっとカクカク動いているのですが、



目をつぶって、口をカクカクさせながら、しばらくたって、こう言いました。




「どっちでもいい」




えっ!



観山先生、あの僕は芸名をチェリーボーイか、どすこい!みかん山かで迷ってるんですが、どちらがいいんでしょうか!




「カクカクカクカク…



どっちでもいい」






えっ!





僕は聞いたこと全て、どっちでもいいと言われました。




そして、僕は売れるんでしょうか?と聞いたら、



「今いくつ?」と聞かれ、


えっ!33才です!と答えたら、



「カクカクカクカク…んー35才」



と言われました。




ちなみに僕は今、37才です。




その後も、嘘みたいなことの連続でしたが、それはまた後述しましょう。



とにかく僕はもう帰りたかったのです。






なんやったんや!観山先生!






みなさんも偽物には気を付けましょう(^o^)





Android携帯からの投稿