その1では、えいちゃんの話が全く出ませんでしたね。


そう、小学生のときですよ。


ウチにはファミコンがなかったんです。


ただ、近所のやつもなかなかファミコンを買ってもらえず、


近所では、1人だけしかファミコンを持ってませんでした。


それが、えいちゃんです。



えいちゃん家は、決して金持ちではなく、

むしろ家は何か汚かったんです。


ちょっと臭いし。




1階が、飲み屋みたいになってて、


お父さんはいなくて、お母さんが店を切り盛りしてました。


とは言っても、僕らが行くのは昼間なので、お母さんが働いてるのは見たことないんですが。



で、みんなファミコンがあるということで、えいちゃん家に毎日のように5人くらい集まってました。


チェリーボーイも、チェリーヤングブラザーと一緒によく行ってまして。


んで、えいちゃんとチェリーブラザーとかがファミスタという野球ゲームをするんですが、


チェリーブラザーが満塁ホームラン打ったりして、7-1ぐらいで勝ってたりすると、


まだ、5回表ぐらいなのにもかかわらず、


えいちゃんは、リセットボタンを押し、



「もう帰ってよ」

って言うんです。

これ、東京弁のイントネーションじゃなくて、愛媛弁の棒読みな感じのイントネーションなんですが(笑)



そしたらもちろんチェリーブラザーは、「えいちゃ~ん、なんでリセット押す~ん」とか言うんですが、


えいちゃんは、


「もう家庭教師が来るんよ」


と嘘をつくんです。


僕らは家庭教師は18時から来るし、水曜日と金曜日しか来ないって知ってるんです。



でも、えいちゃんは日曜日の14時とかにそういうことを言うんです。




またつづく